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【Nozomu said】
空き教室、彼女と2人で食べるご飯。
彼女の作った弁当と俺の買ったデザート。
食べ終われば、眠いと言って彼女に膝枕をしてもらう。
これが、最近の俺の昼休み。
「ねぇ、今日って部活あるんだっけ」
小「ん?んー。」
「じゃあ、今度の休みは?」
小「デート?」
下から手を伸ばして彼女の頬っぺを軽くつまむ。
「デートっていうか」
小「なに」
彼女の頬っぺで遊んでると
彼女が不安そうに言った
「シないの?」
小「っへ?」
「その……わかるでしょ」
思わず起き上がって
彼女と向き合った。
小「どしたん、急に」
「急なのかな」
小「いや。……シたいん?」
「普通、みんなするでしょ。」
その段階に行くには
十分な環境がなくて、かと言って一緒にいれればええと思っとったから
ゆっくり、彼女のペースに合わせようと思ってた
それに
小「無理、せんくてええよ。」
軽いキスには答えてくれるけど
それを越えようとすると毎回、彼女は体が強ばる。
やから、我慢しとるのに。
「初めてだから?」
小「は?」
「そりゃ、キスだって今だに慣れないけど、、そう言ってたってしょうがないじゃん」
小「いや、俺が言いたいのは、急ぐ必要ないやろってこと」
「…………。」
Aは不満そうな表情を見せた。
大事にしとるつもりなのに、彼女には足りなかったんかな
別に不安にさせる要素出してへんねんけど
小「ほんまに、どうしたん。何かあった?」
「何も」
小「ほんまに?」
「うん。ごめん、変なこと言って」
小「唐突ではあったけど、正直嬉しかった」
頭を撫でれば
俺に抱きついたA。
そして小さく
「好き」
と、呟いた。
初めての言葉。
そして、久しぶりの感情。
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あかね(プロフ) - とても切なくて読み込んでしまいました。続きお待ちしてます! (8月6日 4時) (レス) id: c4678331dc (このIDを非表示/違反報告)
y0shin0(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしております!! (2022年9月9日 8時) (レス) @page36 id: 6acece1f2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のんれもん | 作成日時:2022年3月6日 18時