She's a baby... 【4】 (ページ27)

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＿強がりの裏にページ27

*【Sigeoka said】

重「なぁ、もう。ほんっまにええ加減にしろや！」

数日前、泣きながら放心状態やった目の前の女の子。

今は俺の携帯を隠して、俺を帰そうとしない。

重「なぁ。いつまでっ、、はぁ、イチ、せめて携帯返して」

イチ「なんで」

重「当たり前やんけ」

イチ「いや！返したら1人にするやん」

数日前、イチの母親が病院に運ばれ、緊急手術を終えて入院となった。

イチの父親は仕事で今だに帰って来れてなく、イチが一人ぼっちになっていた。

情けというか、昔からの知り合いの責任というか

イチが落ち着くまでと、親にも言われ、昼間に毎日様子を見に来ていたが、今日、祭りの日に限ってこんな態度に出た。

重「また、明日来るから。それでええやろ？」

イチ「どっか行くんなら、窓から飛び降りる」

重「はぁ？！」

イチ「シゲまで、どっか行っちゃったら、、」

イチの部屋には、何故か時計がなく、時間の感覚がわからない。

待ち合わせ時間、、間に合うかな、

過ぎとったら、、今度こそAに飽きられるやんなぁ

今日こそは、素直に言おうって決心したのに

＿＿また、イチに邪魔される。

イチ「ねぇ、ゲームせーへん？」

何も言えない俺に対して、ケロッと明るい表情を見せたイチ。

焦りつつも、様子みて、テキトーに外に出ればええかなって。

＿＿＿そんな安易な考えが仇となった。

重「１回、、だけな」

ベットに腰掛けるイチの横にあったゲーム機に手を伸ばした瞬間、

その腕を掴まれた。

イチ「やっぱり。私なんや」

重「は？っ」

イチの理解できない事は発言だけでなく

行動もやった。

イチ「なんで、避けへんの？」

その言葉をそのまま、俺自身でも問いかけた。

答えは単純で

＿＿何が起こったんか、理解できひん。

久々に唇に感じた感触。

勢いもあってか、少し痛くもあった。

予想も予測も出来ない、イチからの口付けは
俺の感情を複雑にする。