She's a baby... 【3】

＿浮足…空回り ページ43

*





靴まで新しくしてしまったからか、靴擦れって、、恥ずかしすぎるな。




張り切ってるとか思われたかな。








小瀧くんと居合わせて、ちょっと緊張解れたのはいいんだけど

隠してた事、言われるとは









重「もう少し、ここで休んでこ」









凄く、気を遣わせてしまってるな。

甘えて絆創膏は貼ったけども、それで十分というか、本当に平気なんだけど









「あ！買いたいもの！あったんだよね」







重「え？ないけど」







「でも、小瀧くんに会う前に、お店戻ろうって」







重「あれは。。小瀧に見られたなかったから」







「へ？あ、、そっか。
靴擦れ、本当に平気だから、行こ！映画まであと少しだし」








重「いや、、ほんまにええから。」









小瀧くんに会ってから声のトーンが低くなった気がした。

そのせいか、少しだけ空気が苦く感じてくる。









重「あっ、、いや、その。」









重岡くんは視線を外して

背もたれに寄りかかり









重「今日のA、めっちゃ可愛ええから！そ！やから、見せたなかったってだけで」









次に出た彼の言葉に、感じた不安がふわっと消えた。

気のせいだったのかと









重「ぁあー！、、俺、こういう事、言い慣れてへんねん」








「、、、嬉しい。新しい服、買って良かった。
本当は、デートとかよく分かんなくて、、どう思われるか不安だったの、でも」








重「そう、、なん？」









「ん。美咲に相談しても、『なるようになる』しか言わないし。ネットで調べても、よくわかんないし」









重「じゃあさ、、、今んとこ、退屈とか、してへん？あ、いや、、、やっぱ、答えんといて！」









目の前で、分かりやすく悩む態度をする重岡くん。

可愛いと思ってしまった。









「楽しい。けど、まだ、緊張はしてる、、かな」




重「そか」

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