＿急がば回れ ページ44
*
午後7時。
映画の後、ファミレスでご飯を食べて、家まで送ってくれた重岡くん。
重「今日は、ありがとな」
「こちらこそ。すっごく、楽しかった」
もう、心のベクトルはすっかり重岡くんに向いていた。
彼が私を好きなら、私も彼を好きになることに誰も文句は無いはずだ。
＿＿＿こんな人に、好かれること、奇跡だろうし、、今後、一生ない気がするし
結局、私は簡単に楽になる方法を探してる。
そして、自分勝手だ
「重岡くん。私、、」
重「ん？なに」
甘えていいはず。
きっと、彼なら受け止めてくれる
目の前の柔らかい雰囲気に呑まれ、そう思ってしまった。
「好き。友達って言うよりか、多分、、それ以上として」
ほら、言葉にすればもっと現実化してくる。
初めての感覚だった。
『好き』の対象が変わっただけなのに、質は全く別モノで、
甘酸っぱい感覚になる。
重「あぁ」
でも、彼の反応は、期待とは真逆だった。
浮き足立ってた自分がバカだったと直ぐに後悔するほど
蜘蛛の糸のようにプツンと、簡単に切れた
重「でも、俺ら、、友達でおろ。」
「、、、」
重「デートとか言って勘違いさせた俺も、、悪かったわ。言葉のあやっつーか、冗談。」
希望持たせる言動をしたのは相手のはず。
なのに私が完全に信用すれば、そんな態度になるなんて
冗談で済まされた今日の緊張。
重「なんか、ごめん」
＿＿＿皆、どうせ同じなんだ。
重「じゃあ、明日。学校でな」
愛想笑いする彼に
作り笑顔で返した。
＿＿＿行動したって、いい事ないじゃん。何回失敗したら、、わかるんだろう
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 454人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
な(プロフ) - ご返信ありがとうございます！更新する度に見に来てます笑応援してます(^^) (2021年2月2日 2時) (
レス) id: 45490ea103 (このIDを非表示/違反報告)
のんれもん(プロフ) - なさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。更新した際には、また是非読んでください！ (2020年12月20日 22時) (レス) id: 0c446b2208 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - とても面白いです。お忙しい中だと思いますが更新頑張ってください！ (2020年12月19日 3時) (レス) id: 3d8afbfd34 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のんれもん
| 作成日時：2020年12月17日 20時
