_彼の言うコト ページ25
*
1時間後、本当にお店に戻ってきた。
店の前でお礼を言えば、嫌な顔ひとつせずイチちゃんの家へと誘導してくれる。
小「あ、忘れもんした。」
重「何?」
小「神ちゃんとこに携帯置いてったかも。追いつくから先行っといて」
重「わかった、、」
走り戻った小瀧くん。
2人きりになると重岡くんは少しだけ気まづそうにした。
重「行こか」
「ん。」
私も彼同様に、いつも通りには声がかけづらかった。
少しだけ進んで、重岡くんは立ち止まる。それに合わせて止まれば
いきなり彼は声を発した
重「今朝の、事やけど」
何となく、彼の緊張が空気を通じて伝わってきた
重「俺が言ったこと、聞いとったら、、ごめん。誤解やから。その、、嫌やったんよ」
私と向かい合うように彼が移動して
初めてハッキリと彼がどんな表情で声を出したかわかった。
どことなく、知ってる気もした
語弊を正したくて
__嘘の噂をあの子だけには誤解して欲しくなくて、、、
重「Aのええとこ、お前ら知らんやろって反発心で言ってしまって。
、、めっちゃええ子で、ホンマはよく笑う子、とか。友達の俺だけが知ってる特別感?みたいな、、、」
「そっか。じゃあ、嫌いになられたワケじゃないんだ」
重「当たり前やん。むしろ、逆!」
「ふふ、ありがとう。」
重「お、おう。」
今日、初めて、彼のいつもの笑顔が見られた。
彼の笑顔にはつられる。頬が自然と緩んで気分が良くなる。
重「A、」
「なに?」
重「知らんと思うけど、俺な」
言いかけて口を閉じた彼。
多分、小瀧くんが追いついたからだ。
小「何立ち止まっとんの」
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な(プロフ) - ご返信ありがとうございます!更新する度に見に来てます笑応援してます(^^) (2021年2月2日 2時) (レス) id: 45490ea103 (このIDを非表示/違反報告)
のんれもん(プロフ) - なさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。更新した際には、また是非読んでください! (2020年12月20日 22時) (レス) id: 0c446b2208 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - とても面白いです。お忙しい中だと思いますが更新頑張ってください! (2020年12月19日 3時) (レス) id: 3d8afbfd34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のんれもん | 作成日時:2020年12月17日 20時