禪院家に売られました 続

#65 ページ15

自分の階級が特級なら、手足が吹っ飛ぶことくらい珍しくなかった









私がただ弱くて吹っ飛ばされる回数が多いのか、それとも特級のレベルが規格外なのかは知らん









ただ、私の反転術式はかなり優秀だ。









自分自身の呪力が残っていれば腕の一本や二本、治すのは容易い









ただ術式を多用した後とかはなかなか綺麗に治りきらない時も多い。









その時は家入さんにお願いするけど。









できる範囲は広いが、使用量は少なめという感じかな。








伝われ。









「こんなことになって、痛いよね....」









私みたいに多少痛みに耐性があるやつならまだマシだったかもしれない。









まあ単に吹っ飛ばされ慣れてると言えばいいのか、そんなこと言ったらかなりのザコキャラっぽいが。









とりあえず、皆さんにどうにかして欲しいなって思うのはこの状況下でも襲ってくる呪霊のメンタルを踏み潰してほしいということ。







いやあいつらにそもそもメンタルなんて無いんだろうけど






見ろ、こちとら治療中だぞ？？？？







なに治してる最中に襲ってきてんだ









「いい加減しつこい









【鬼術 隠れ鬼】









私が鬼で、アンタらが逃げる側」









指で空間に線を引いて範囲を決める









制限時間は1分









その間に隠れろと言ったが呪霊たちは言葉を理解していないから相変わらず襲ってくるだけ









言語理解能力もうちょっとあげてこい！！









それを狙っていたけどさ









1分









経過









「はい、みつけた」








【？！ギャッ】









一体ずつ指を刺すと勝手に祓われていく呪霊








いやあ自動的でなにより。









こっちは治療に専念したいもんでね









真希が1番外傷が酷かったけど、大まかな部分は治った。






呼吸も安定していて、これなら大丈夫そうだ。









あとの2人も真希よりは酷くなかったからすぐに治せた







よし、あとは









「乙骨くんが頑張るだけ、か」









離れた位置にいる乙骨くんと夏油さんの様子を見に、その場を離れる。









もちろん、真希たちにはお札で結界はって守っちゃってるから安心してね。

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