推しは守り助けるもの 参【鬼滅の刃】

佰弐拾伍の型 ページ25

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カナエside



カナエ「ッハァ…ッハァ…しぶといわね…。」




童「こんなに戦闘が長引いたのは君が初めてだよ、凄い凄い！」




カナエ「絶対に負けないわ…これ以上被害を出してたまるものか…！」




童「？？ どうして？俺は信者を救済しているんだよ。被害者を出している訳じゃあない。

気の毒な頭の悪い人間を助けているんだ。


その為に俺は人間を喰らい続ける。」




何よそれ…そんなの人を殺していい理由にはならないでしょう…！！



そのお蔭でどれだけの人が辛い想いをしてきたか…！！！！


許せない！！！！




刀を持つ手に力が篭る。



でも感情的になっちゃ負けてしまうわ…。




カナエ「貴方は間違っているわ。貴方こそ、可哀想。」





童「俺が可哀想？初めてそんなこと言われたなぁ。」





カナエ「貴方はこれ以上生きてはならない。」




地面を蹴る、懐に入りこめ、負けてはならない。


勝つと決めたのだ。勝たなくてはいけない。




花の呼吸 肆ノ型 紅花衣！！！




カナエ「っ！！」




童「っおっと…。」




"相手を騙すの。"



そうよ！目線を使えば！




チラッと攻撃したい方とは真逆の方へ視線を向ける。




童「(わかりやすいなぁ。)」




カナエ「(引っかかった！)」



勢いよく刀を振る。


いける！これなら！頸を斬れる！


鬼の血鬼術であろう氷の角がこっちに向かって飛んでくる。



でも私は懐に入り込めてる。




相討ちだ、それでもこいつを倒せるなら自分の命は惜しくない！


花の呼吸 陸ノ型 渦桃！！！！





カナエ「っ！！」



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『危な…カナエちゃん、大丈夫？』



カナエ「……Aちゃん？」




し「姉さん！！！！！！！！」




カナエ「それにしのぶまで…。」




し「良かった、姉さん…っ！」




カナエ「傷が治ってる…。



！！！鬼は！？鬼はどうなったの！？」





『鬼は逃げたよ。


カナエちゃん、あれは相討ちにはならなかった。』




カナエ「えっ？でも頸は…！」




『相手は上弦の弐だよ。鬼舞辻の次の次に強い。


頸を斬るだけで死ぬなんてわからないでしょう？』




カナエ「そんな……！」

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