推しは守り助けるもの【鬼滅の刃】

弐拾捌の型 ページ28

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猛スピードで声の元へ向かう


悲鳴嶼さん足速…追い付くのがやっとだ…





『鬼は！？何処ですか！』





「あの家よ！！！何匹もいるの！！貴方達も逃げなさい！殺されるわよ！」





『ありがとうございます。行きましょう悲鳴嶼さん。』





「あぁ。」





言われた方へ走っていると女の子2人とぶつかった。





『すまない！大丈夫？』





「お父さんとお母さんが…！！！」






し、し、しのぶちゃ…胡蝶姉妹……！！！！！！




って事はこの任務、胡蝶家の件か。
2人を近くの家へ連れて行き、預ける。




家に着くと両親はもう人と言える形をしていなかった。バラバラになってる。





私の術は、死人には効かない。





鬼は3人、なんで群れになってんだ…

あ、でも累くんも群れになってたから有り得るのか





私があと少し、あと少しでも早く来ていれば両親は助かったかもしれない。






『……絶対に殺す』






「(殺気が恐ろしい…)大丈夫か？目先の感情に囚われるな」





『！！…すみません。』




1番いけない事をしてしまうところだった。
悲鳴嶼さんに感謝しなくては。




「A！！！！！！」





鬼が飛び掛ってきた。



『…』



無言で鬼を斬る




勿論呼吸を使わなくても鬼は斬れる。
後の2体は悲鳴嶼さんが倒してくれた様だ。




『残ってる部位だけでも埋葬しましょう』




「あぁ。A…」




『？？』



「何故お前は……」



『はい…？』




「何故お前は、泣いているのだ。」



『えっ…』



頬を触ると確かに濡れてる。
泣いてるんだ、私。

自覚すると更に涙が顔を濡らす。



『あ、あれ、なんででしょう…すみません…っ』




悲鳴嶼行さんは無言で頭を撫でてくれた。




大正コソコソ噂話！

鬼の所に駆け付けている最中、悲鳴嶼さんは自分の全速力に12歳の少女が追い付いているのが衝撃的だったらしいです。

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