推しは守り助けるもの【鬼滅の刃】

肆拾漆の型 ページ47

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あれから少し寝て、早速鍛錬開始だ。





『まずは太刀筋を見よう。木刀で私に立ち向かっておいで。今回は気絶させないから安心してね。』






「当たり前だ！！！」





『ふふっ、すまない。じゃあ、始め！』





獪岳くんが合図と同時に駆け出す。

昨日より早くなってるな…一生懸命練習したんだね…。





取り敢えずは何も突っ込まずにやろう。




激しく木刀がぶつかり合う。




暫く獪岳くんの攻撃を受け流した後、そろそろかなと思い、




ｶﾞﾝｯ




少しばかり力を込めて獪岳くんの持つ木刀を弾き飛ばした。




そして木刀を喉に当たるか当たらないかの距離で止める。




「ｯ……」




『お疲れ様。ある程度はわかったよ。』





「ﾊｧ…ﾊｧ…どうだった…っ？」





『そんなに慌てない。ほら、水飲んで。

太刀筋だけど、隙が少し多い気がするね。

斬ろうとする行為、剣を振りかぶる行為は攻撃する者の隙となってしまう。それが獪岳くんには多い。』




「どうすれば良い？」





『まずは剣を振る速さを上げること。腕力、握力を鍛えよう。』





「あぁ、わかった！」





『あと少し体力も付けようか。

体力はあるに越したことはない。山を2往復しておいで。


その間に木に縄を結び付けておく。そこで腕力と握力は鍛えよう。』




「に、2往復か？」




『？獪岳くんには難しかったかな。』




「はァ？んなもん余裕に決まってんだろ。…行ってくる。」




『それでこそ獪岳くん。行ってらっしゃい。』




なんか伊之助みたいだな…



これは褒めたら伸びる系だぞ…




ー





『お疲れ様。はい、水』





肩で息をしながら地面に倒れ込む獪岳くん
喉を鳴らしながら水をたくさん飲んでる




『ふふ、疲れたでしょう』




「別に疲れてねぇよ。それより、」




『？？』



「怪我した。」


『見せてごらん。』




見ると、かすり傷が幾つか出来ていた。

木で掠ったのかな

よし、治そう。




ｷﾞｭｳと獪岳くんを抱き締める




すると抱き締め返された
この時だけめちゃくちゃ素直だね！？




お互い離れてから獪岳くんが最初に口を開いた




「そんで、次は？」




『休憩をとらないと』




「いらねぇ。それより早く稽古つけろ」




これは何言っても聞かないやつ…。




『はぁ…しょうがない。ほら、こっちだよ』

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