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少年が目を覚ましたのは翌日の日が傾いた頃だった
初めて見た此奴の目は以前作ったエーヴィガシュラーフと同じ澄み切った青色だった



「ッ!?…ここは…」



それが、俺が初めて聞いた少年の声だった
歳下の様に見えるが、俺よりも少し低い
バリトンボイスってやつか?



俺がいることに気づいたのか、此方を睨みベッドから降りようとしていたが



「クッ!?…」



「あーあー、まだ動かない方がええんちゃう?お前、結構怪我してたんやから」



「…お前は誰だ」



バリトンボイスに睨んでるせいで圧が凄い
結構綺麗な顔しとんのに勿体ないな。



「俺は此処の主の弟子やで」



「いつ私が弟子をとった?」



いつの間にか師匠が客室の入口にいた
全然気づかへんかった。猫かなんかかよこの人。
そんなことはお構いなしにベッドに近づくが其奴は睨み続けている



「目が覚めたか、体調はどうだい?」



「…」



警戒心MAXなのか何も話さない



「別に私達は君を取って食おうなんて事はしない。私はこう見えても医者だからね、他の怪我が無いか確認させて欲しい」



長い沈黙で先に折れたのは少年の方で、ボロボロの服を脱ぎ始めた
少年の上半身は目を伏せたくなる程の沢山の切り傷や殴られた痕が身体を覆っているようだった



「ッ!?」



「なるほどな…」



「…」



中には古傷の様な痕もあるから、相当前からやられていたのだろう
そんな痛々しい傷の中から俺は少年の左胸にある一つの小さな妙な形の痣を見つけた



俺はその形に見覚えがあった



「お前…その痣…」



師匠も気づいたらしく、少し険しい表情を浮かべる
少年は気づいていないらしく、首を傾げていた



「"トランプ病"か」



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ピーたー - 仲良く花の話をしていた。   でめっちゃ笑ったwwこの作品好きです!天使はもしやtn氏かな!? (2020年5月30日 2時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
莉人 - たしかにコロナなんて手洗いしとけばどうにかなると思ってた。(作者さんと同じ考えだ嬉しい) (2020年4月2日 20時) (レス) id: f22f6ec085 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 面白かったです! キャラが合っててビックリしました。 応援してます。 頑張ってください(*´∀`*) (2020年4月2日 18時) (レス) id: d838ead9a1 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - トランプ病…かっこえ!!他のメンバーがなんの奇病なのか気になるぅ!更新頑張ってぇや! (2020年4月2日 17時) (レス) id: 5f0bb0c8d0 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜&春桜 - このお話めっちゃ好きになりました!これからも更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2020年4月2日 2時) (レス) id: 02ff06c782 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2019年8月1日 16時

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