双子vs双子【宮侑】 (ページ6)

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わたしが宮くん離れをするのに比例して、宮くんの図々しさが増してきた気がする。

　お互いバレー部ということもあって、周りの目を気にする必要の無くなったわたしたちは、話すことが増えた。

　つまり、仲良くなってきたってことだ。

　そして、わたしは宮くんが気になってきている。
　こんなイケメンにぐいぐい来られてオチないわけないじゃん？？

　最近、彼は何故か、機嫌がすこぶるよろしい。

「入学したばっかの時な、サムしか知らん女子が俺に告ってきてん。ウケるよな」

「あーね、告白違いって双子あるあるだよね〜！
　わたしたちもよくあったよ」

「は？お前も双子なんか？」

「言ってなかったっけ？
　その治くんと同じクラスだよ、確か」

　わたしがそう言うと、宮くんは機嫌を悪くしたのか、舌打ちをした。

　いや、わたしは双子じゃだめなのか？？

「んん、Aが双子でも別に構わんけど……」

　煮え切らない宮くんのフォロー。
　会話に詰まってオロオロするわたしに、近くにいたあかりが助け舟を出してくれる。

「宮治くんと仲ええの？A」

「いや、見たこともないけど……？」

「そうなんや。名前で呼んでたから、侑くんより治くんと仲ええんかと思ったわ」

　そんなわけないない、と否定すると、宮くんの機嫌が少し直ったようだった。

　嫉妬……なのか？

　そんなわけないか。

(わたしは嫉妬することもあるよ)