一級一年 【呪術廻戦】

一級 28 ページ29

.



貴方side


真人「ちょっと静かにしてくれる？」


ツギハギは屋上から飛び降りてきた
余裕そうな顔をしてんなマジで…腹立つわぁ


貴方「呪霊の命令に呪術師が従うとでも思ってんの？随分ハッピーな頭してんな、脳もツギハギだらけなのかよ」


真人「相変わらず腹立つ餓鬼だな」


この間の事があったからか10m以内には入ってこないツギハギ…ちゃんと学んでんじゃん


貴方「あんたこそ腹立つ態度だなぁ」


真人「どうしたの？かかってきなよ」


こいつはむやみに近付くと体を触られる可能性がある。少し慎重に戦わないと


貴方「あんたこそ来いよ、なんだよ、この間の事ビビってんの？デカイのは態度と身長だけかよクソ野郎」


真人「ウザ…死ねよ」


そう言った途端ツギハギは近付いてきた


貴方「破壊…」


真人「っ…やっぱりウッザ…この術式」


ツギハギは口から血を吐いた。これだけで済むから特級相手は面倒臭くて嫌になるんだよ…


貴方「この間学んだろ？重症負うぞ？」


真人「ハハッ、お前本当に一級？なんで特級にならないの？」


特急にならないか、何度も言われた事…理由なんて決まってる


貴方「面倒じゃん、強い奴ばかり相手するのって」


真人「ふ〜ん、面倒なだけで上になる道を選ばないんだ、本当に変わり者だね」


貴方「はは、よくいわれるよ」


ﾄﾞｶﾝｯ!!!


貴方「！」


背後から爆発音…誰か戦ってる？距離的にナナミンはまだ来れない…もしかして虎杖？


真人「そろそろか」


貴方「は？」


そう言い残しツギハギは私の視界から消えた。
消えた！？え、なんで？どこ行ったの？！取り敢えず探さないと…予想が当たっているのなら多分爆発音がした所！


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



貴方「っ！……あいつ…」


私が行った時にはもうツギハギの姿はなかったが、絶対にツギハギの犠牲になったであろう人が死んでいた。ここに残穢がまだある…これを追えばツギハギの所に行けるだろう。恐らくそこに虎杖も居る


貴方「…来世は幸せに生きて、幸せに死ぬんだよ…」


紫に変色した名も知らない少年の頭を撫で、軽く抱き締めて私は残穢を追った
こんな呪術師に抱き締められた所で幸せな未来が来るかは分からない…でも、今世あんな死に方をしてしまったんだ、せめて来世は幸せに、普通に死んでほしい

一級 29→←一級 27

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す