Two legendary children【賢者の石】 (ページ8)

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3/4番線ページ8

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ガヤガヤと賑わっているなか、Aは
9と3/4番線なんて…と痛む頭を抑えていた

「兄さん…9と3/4番線なんてないよ…」

「いいかA、あの柱に走るんだ
まあ、早歩きでもいいが」

その言葉にAの頭はさらに痛む
自身の兄はとうとう狂ってしまったのだろうか

怪訝そうにしている我が妹を見てリアムは説明しようとしたが…見た方が早いと思ったのか先に行くぞ、と言って柱に向かって走り出した

「兄さ」

柱とぶつかる…と思いきや
溶け込むように柱に消えた兄

カートと共に置いてかれたAは同じように走るのを少し躊躇いながらも深く深呼吸をする

意を決したようにカートを強く握り走り出した
何かに包まれるような感覚に、恐る恐る目を開ける

「わ、あ…」

周りを見るとAと同じように大荷物…否、カートを押す同じくらいの子たちが

やっと来たのか、と手招きする兄の後ろを急いで追いかける

「一緒に座るか？…と言いたいとこだが生憎Aと同学年の子はいないんだ、それでもいいなら」

「ううん…同じ歳の子と座りたい
それに1人くらい顔馴染みは作らないとね！」

「お前ならそう言うと思ったよ」

何だか嬉しそうに笑ってリアムはすぐ横のコンパートメントに入っていった

Aはなるべく人が少ないとこに座ろうと色々なコンパートメントの中を覗きながら歩く

ふと前を見ると見覚えのある赤毛が

「ロン___！」

聞こえなかったのか、ロンは恐る恐るといった様子で入っていった

続いて同じとこに入ろうかと考えたが
それじゃ新しい友達ができないと考えたのか
Aはロンが入っていったコンパートメントを通り過ぎていった

結構奥まで行ったところで
Aは勇気をだして扉を開ける

「こんにちは、ここ座ってもいい…？」

その言葉にゆっくりと男の子がこちらを振り返る