Two legendary children【賢者の石】 (ページ30)

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ハロウィンページ30

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Aは言わずもがな明るい性格と優秀な成績から先生やら生徒に好かれている

先生と話し込んで他の生徒よりも遅く帰ってくるというのは少なくない

そのため、ハロウィンだというのにも関わらずAは少し遅れて大広間に入ってきた

A〜！

Aさん！

あらゆるところから彼女の名前が飛ぶ
彼女の人脈はどうなっているのか、色んなところに手を振り返しながらようやくハリー達の元へ

「ちょっと話し込んじゃった
…あれ、ハーマイオニーは？トイレ？」

ちょうどハーマイオニーがトイレで泣いているというのを聞いたばかりだった
ロンは気まずそうにAからゆっくり距離をとる

そんな様子がおかしいロンを見逃すわけもなく
首元を掴まれたロンは潔く何があったか話した

「………そう」

一通り聞くと、Aは下を向きながら小さく呟いた
そして急いで大広間を後にした

「ど、どうしよう？すっごい怒ってたよな」

「そりゃあA言ってたもん。ハーマイオニーが初めての女の子の友達だって」

ハリーにそう言われてしまったロンはもうすっかり項垂れていた

肝心のAはというと怒ってる訳ではなく、ロンもハーマイオニーもどちらもどっちだと思った結果何も言えず、ただ立ち去っただけである

「僕も一緒に謝るよ
もちろんハーマイオニーに謝るんだよ？Aに謝りでもしてごらんよ。一生口聞いて貰えなくなるよ」

まるで実体験かのようにスラスラと話すハリーにロンは少し恐怖を抱いたそう