Two legendary children【賢者の石】 (ページ22)

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思い出し玉ページ22

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「思い出し玉だ！」

ネビルがふと嬉しそうに言った
何それ？とAが興味津々といった様子でネビルに近寄る

「婆ちゃんは僕が忘れっぽいこと知ってるから…何か忘れてるとこの玉が教えてくれるんだ」

「ふぅん…」

「見てて、こういうふうにぎゅっと握るんだ。もし赤くなったら…あれ？」

ネビルの言う通りその玉は途端に赤くなった
当のネビルは首を捻っている

「何かを忘れてるってことなんだけど」

「何か忘れたの？」

「うーん…忘れてることを忘れたみたい」

なにそれ、と思わず吹き出す
うんうんネビルが唸っているとドラコが思い出し玉をひったくった

「マルフォイ！」

ガタン！とハリーとロンが立ち上がる
2人は心のうちのどこかにドラコと喧嘩をする口実を待っていたのだった

しかしマクゴナガル先生が現れ

「どうしたんですか？」

「マルフォイがぼくの思い出し玉を取ったんです」

マクゴナガル先生が何かを言う前にドラコは急いで机に思い出し玉を置いた

「見てただけですよ。大袈裟なんです」

と言ってゴイルとクラッブを連れてさっさと行ってしまった

「ネビル思い出せそう？」

「マルフォイのせいで更に思い出せそうにないよ」

そりゃ大変と思ってもなさそうに肩を竦めた
それがバレたのかネビルは絶対思ってないよねと笑いながら言った

「バレてた…ねぇ私にも思い出し玉貸してくれる？」

「え？うん、いいよ」

ドキドキしながら思い出し玉を握る
すると先程のネビルと同じように赤く光る玉

「ええ？私忘れてることなんてあったっけ…
うーん……もしかして物心ついてない、記憶にない幼少時代記憶のことも含めてるんじゃないの、この玉」

むっ、と玉を睨みつける

Aも僕と同じで忘れっぽいんだね！と笑われてしまい更に玉を睨むのであった