Two legendary children【賢者の石】 (ページ15)

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ピーブズページ15

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寝る前に校歌を歌い、とうとう寮へと向かう
後ろでなんだか疲れた様子のハリーをAが心配していると

突然前の生徒たちが止まった

不思議に思い皆が見ている方を見ると
なんと杖が束になって浮いていた

「ピーブズだ」

パーシーが首を傾げている1年生に囁くように教えた

ピーブズ、と呼ばれたゴーストに血みどろ男爵を呼ばれたいのか、そうパーシーが叫ぶと甲高い笑い声をあげた

「可愛い1年生！なんて愉快なんだ！」

「わぁ…」

「ミルロッタ！ミルロッタだ！はーはは！妹の方か…スリザリンに行くと思ったんだが」

ぐいっと顔が近づく
また ”スリザリン”と言われたAは自分にこの寮は相応しくないとでも言われた気分になり、少し落ち込んでしまった

「ピーブズ、居なくなれ。そうしないと男爵に言いつけるぞ、いいか本気だぞ」

Aの眉が下がってしまったのを見てパーシーが急いでピーブズを怒鳴りつけた

ピーブズは舌を出し、杖をネビルの頭の上に落とすと呆気なく消えていった

「A、大丈夫？」

「え？大丈夫だよ」

Aは全く気にしてないようだった
先程の傷ついた顔はどこへやら

「ピーブズには気をつけた方がいい
ピーブズをコントロールできるのは血みどろ男爵だけなんだ
僕たち監督生の言うことでさえ聞きやしない
さあ、着いた」

肖像画に向かって合言葉…カプート･ドラコニスと唱えると肖像画の前が開き壁に丸い穴が見えた

「すっ…ごい」

マグル界にいたAにとっては小さなことでも新鮮で、大きな目を見開いて肖像画をジロジロ見ていた

「おいおい姫、そんなに見てちゃ穴空いちゃうよ」

「そんなウロチョロするなよ…」

はぁ、とため息混じりに頭に肘を置かれる
フレッドかジョージか…どちらかが面白そうにミルロッタ兄妹を見ている

「はぁい」

Aは返事はしながらも頭に乗せられた腕を思いっきり叩いてやった

「いでっ…可愛くねー！！」

「うるさい」