寮分け ページ13
．
「アボット･ハンナ！」
金髪のおさげの可愛らしい女の子が
駆け足で椅子に向かう
目元まで深く帽子をかぶり
少しの沈黙の後_______
「ハッフルパフ！！」
帽子が叫ぶ
途端にハッフルパフであろう生徒たちから歓声と拍手が上がり、女の子はその席へと座った
その後も次々と名前が呼ばれていき…
「ミルロッタ･A！」
とうとうAの番が回ってきた
「ミルロッタって言った…？」
「嘘！ハリー･ポッターだけでなく…
あのミルロッタも？」
「てっきりマホウトコロに行くものだと思ってたわ」
名前が呼ばれた途端にざわつきだす
Aはそのざわつきによってさらに緊張が高まった
跳ねる心臓を無視しながら帽子の元へと向かう
「これはこれは…ミルロッタの子か…また難しいな…君の兄はグリフィンドールに行ったが、君はどこにするべきか」
「私はどの寮も素敵だと思うけど…やっぱりハリーとロン…知り合いがたくさんいるグリフィンドールがいいな…」
「ふむ、そうかそうか…では…
グリフィンドール！！！！」
グリフィンドールから盛大に歓声が起こる
他の寮生であろう者は舌打ちやらガッカリした顔になっていた
*
「ミルロッタ･A！」
「え、A！？」
「え？Aを知ってるの？」
ハリーは思わず涙してしまうところだった
帽子の元へ駆け寄る彼女の姿は前よりも…
前も可愛らしかったが、さらに可愛くなっていた
「…かわいいなあ」
「かわいいよなぁ…」
ロンとハリーが呟く
帽子はハリーと同じように迷っているらしかった
「どうしよう！スリザリンに行ったら…」
「まさか、Aはすごい優しい子なんだ。スリザリンは皆悪の魔法使いに堕ちたんでしょ？Aがそんな寮に行くわけない」
少し強めにロンに言った
優しい人が多い寮らしい…ハッフルパフに行くのでは、とハリーは考えたがグリフィンドールに来て欲しくて仕方が無かった
それはロンも同じで…
祈るようにAを見つめる
「グリフィンドール！！！」
わぁぁあ！！と思わずハリーとロンは抱き合った
それくらい2人はAの事が大好きなのだ
「ハリー！ロン！！」
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高評価ありがとうございます…！
これからも頑張ります ߹𖥦߹
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作者名：おらぶ | 作成日時：2021年9月26日 7時
