Two legendary children【賢者の石】 (ページ1)

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優しいあの子ページ1

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優しい優しい女の子がいたそう
その女の子は誰に対しても笑顔で周りも自然と笑顔になれる、そんな子が

その優しい女の子は少し肥満気味の男の子と今日も(・)楽しそうにお喋りをしていた

「ほんとだって！じゃあ見せるから来てよ」

「え、見せてくれるの？たのしみ」

なにかを見せるためにその男の子…ダドリーがいそいそと家に招く
女の子…Aは遠慮がちにおずおずと入った

「これ？」

なにやらアルバムを広げて楽しそうにしている
どれくらい経ったか、少しして「御手洗借りるね」と言ってAは部屋を出た

はた、と眼鏡の男の子と目が合う
部屋と言えるのか階段の下から出てきたのを不思議そうにAは扉をちらっと見た

「えーっと…こんにちは！」

弟か兄なのだろうと解釈し無礼の無いようにっこり挨拶する
眼鏡の男の子、ハリーは自分と同じくらいの女の子にどんな態度を取っていいのか迷った末
ぺこりと礼だけした

「(お兄さん…いや、弟かな？まあどっちでもいいか…ダドリーったら教えてくれてもいいのに)」

挨拶もしない失礼な女の子って思われたかも！なんてAはダドリーに文句をぶつくさ言っていた

ハリーはというと

「(…かわいかったなぁ、あの子)」

ぽけっと彼女の後ろ姿を見つめていた