ゴーストマリッジ『エース』 ページ36
「大変なんだゾーーーー!!!!!」「「大変です!!!」」
大きな音を立てて校長室の扉が開かれる
そこに集っていた生徒たちは開け放たれた扉の方を一斉に向いた
「こらお前たち!廊下を走ってはいけないだろう!首を跳ねてしまうよ!」
「そんなに慌ててどうしたんだ?エースたち」
突然飛び込んできたエースにデュース、グリムたちに驚きながらも口々に注意する寮長たち
寮長会議の真っ最中だったのだ
「Aが……Aが……
ゴーストたちに攫われちゃったんだゾ!!!」
「「「「は、はぁぁぁぁ!?!?」」」」
校長室に割れんばかりの悲鳴が響き渡った
ーーーーーーーーーー
遡ること2分前
『なんて美しい姫なんだ!』
「「え?」」
それは唐突
今日の授業が全て終わろうとしている時に自体は起こった
廊下をグリムと歩いている時後ろから声が聞こえたのだ
心做しか、いつもオンボロ寮にいるゴーストたちと同じ雰囲気を感じ振り向いてみると
頬を赤らめ震えているゴーストがいた
炯々と輝く大きな瞳は真っ直ぐに私を射止め離れなかった
……もしかして、今の言葉は私に言ったのだろうか
どう受け取れば正解なのか分からない状況、ゴーストと目を合わせてみる
『僕の……
……真のプリンセス!!』
「……え?」
『あぁ…どれほどこの日を待ちわびただろう……きっと僕は貴女を見つけるためだけにこの500年さ迷っていたんだ……』
「……??プリンセスって……」
『勿論君だよ!名は何と言うんだい?あぁ……時間が惜しい、今日の夜0時にここで君と婚約を交わしてしまおう!』
「え……ええええ!?!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「……俺たちはそこでグリムと会って……」
「なによそれ!!完全に誘拐じゃない!」
戸惑いの隠せない寮長たちと校長
暫くざわめいていたがこの状況では何も解決しないと思った校長は宥めるべく声を上げ……ようとした
「皆さん落ち着いて!今からAさんを助けにい」
「いいわ、ゴースト共をひとつ残らず消し去ってあの子を取り返すのよ」
「そうと決まれば早速行かないと」
「面倒くせえ……」
「A〜!!」
「皆さん私の話聞いてます!?!?」
聞かぬ寮長たち
さっすが協調性がねえなあとエースは思った
だが総員の意思は一貫しているらしい
「花嫁の、奪還作戦と行きましょう」
アズールの声に全員が静かに頷いた
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ローズの薔薇 - リドルクン。私アリスなの?アリスだったら良いのになぁ(幼い頃の自分の夢だったらしい)もし私をアリスにしてくれるかな?リドルクン。(ハートの女王) (2022年4月24日 15時) (レス) @page34 id: afcb507146 (このIDを非表示/違反報告)
太宰、乱歩などの頭脳派推し - けーくんエッッッッロッ!色気ハンパないです。最推し何です。けーくんのRお願いします。 (2022年3月5日 19時) (レス) @page48 id: 6e38a4139d (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖 - え……??絵がうますぎません????物語も神ですし……有難うございますぅぅぅぅぅ (2021年9月11日 14時) (レス) id: 0301fd6d5d (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - ちょくちょくはさんでくるヤンデレ系がまた…最高ですね (2021年8月5日 19時) (レス) id: e0681dd9d0 (このIDを非表示/違反報告)
riona - 物語も良き…絵も良き……ここは天国ですか?? (2021年8月1日 17時) (レス) id: 235e0c7d90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソーダ | 作者ホームページ:
作成日時:2020年5月6日 2時