鉄槌【リドル】 ページ30
「い……いたっ！……い……」
「君がいけない子だからだろう？今もこうして僕を拒もうとしている……。君は悪いことをしたという自覚が足りないようだね」
「……ひっ…っ！」
「＿＿＿＿＿」
ーーーーーーーーーーーーーー
「……Aさん！」
はっ、と目が覚める
正確には意識がしっかりとした。といでも言うのだろうか
思い浮かべていたのは紛れもなく昨日あった事である
手や首に貼られた絆創膏や包帯の下にある鬱血のような所有印がキリ、と痛んだ
空き教室に呼び出されるという分かりやすいシチュエーションを受けても、こうしてリドル先輩の事を考えるまでになっている
体も、記憶も、思考でさえも彼に支配されているのだ
「大丈夫…？」
「……ううん。昨日事故で着いた傷が……痛くて」
ああ、と目の前の男子生徒が気の毒そうに言った
事故ではないが、ある意味事故である
私がこうして男子生徒と話しているだけで、それが彼にバレてしまっただけで、因果応報のように鉄槌が下される
お付き合いを初めてからことある事に乱暴に近い愛撫をされていた、今だってそれは変わらない
こんなに支離滅裂な彼でも、まだ好きでいる
1度だけ言い返してしまった事があるのだ。私は貴方の道具じゃないと
そうしたら、大粒の涙が彼の瞳から零れた
『なんでそんな事言うの……？』
先程までの乱暴が嘘のように止まり、子供のように泣きじゃくったのだ
そこで私の罪悪感は最高値にまで達した
私が彼私のせいで彼を泣かせてしまった。と
悪いことはしていないというのに惚れた弱みが私を付け狙ってくる
抱きしめてしまった、彼を
ごめんなさい私が間違っていた。と伝えると泣きやみ満足そうに私にキスをする
その日はずっと優しかった
昔の彼が戻ってきたみたいで嬉しかった、のに
それはひと時の夢のように元の日常が戻ってきて
リドル先輩の独占欲を疑問に思い立腹する度に、彼の泣きじゃくる姿が頭をよぎって何も言えなくなる
呪いのように頭を支配してくるのだ
「……それで、君のことが好きなんだけど…もし良ければ付き合ってくれないかな？」
リドル先輩ではない彼と付き合ったなら、どんな未来だっただろう
幸せで、泣きたくなるほど優しいのだろうか
「……貴方が私を自由にしてくれるの？」
「……え、なんて？」
なにを、血迷ったのだろう
彼の耳にもし入っていたらと思うとぞっとする
「……ううん、なんでもない」
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ローズの薔薇 - リドルクン｡私アリスなの？アリスだったら良いのになぁ(幼い頃の自分の夢だったらしい)もし私をアリスにしてくれるかな？リドルクン。(ハートの女王) (2022年4月24日 15時) (
レス) @page34 id: afcb507146 (このIDを非表示/違反報告)
太宰、乱歩などの頭脳派推し - けーくんエッッッッロッ！色気ハンパないです。最推し何です。けーくんのRお願いします。 (2022年3月5日 19時) (レス) @page48 id: 6e38a4139d (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖 - え……？？絵がうますぎません？？？？物語も神ですし……有難うございますぅぅぅぅぅ (2021年9月11日 14時) (レス) id: 0301fd6d5d (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - ちょくちょくはさんでくるヤンデレ系がまた…最高ですね (2021年8月5日 19時) (レス) id: e0681dd9d0 (このIDを非表示/違反報告)
riona - 物語も良き…絵も良き……ここは天国ですか？？ (2021年8月1日 17時) (レス) id: 235e0c7d90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソーダ | 作者ホームページ：
作成日時：2020年5月6日 2時
