じゅうよん ページ16
｢何勝手に決めているの！｣
｢うるさいな……いいでしょ？家そんなに距離ないんだし｣
お互いの家は、歩いて10分とたたない距離である
だからこそお見合いの話が立ちやすかったというのもあるけれど、偶然の産物です
｢ほら、行くよ｣
｢あっ……｣
先を行かれ、はぁ、とため息をつく女の人に少し怯えながら勇次郎さんの方を向いた
誰なのだろうかあの人は、お手伝いさん？
でも勇次郎さんのこと呼び捨て……親族か誰かだろうか
｢勇次郎さん。勇次郎さん｣
勇次郎さんの事を何も知らない
そんな知識欲求というのだろうか。知りたい欲が擽られた
｢……何｣
｢先程の人は御姉妹か誰かですか？｣
ピタ、と勇次郎さんが足を止めた
何か聞いては行けないことだったのでしょうか。勇次郎さんほどの人だから、詮索されるのは嫌そうですし……
私だって
｢何でもありません。忘れてください｣
｢……聞かないの｣
｢はい、聞きませんよ。そんなことより勇次郎さん、今日は図書室に来てくださってありがとうございました｣
頭を下げる
勇次郎さんは酷く驚いた顔をした
｢だから、図書委員が図書室行っただけで、何も特別なことしてないってば｣
｢お仕事が忙しいのでしょう？勇次郎さんにとってはなんでもない事でも、私とっても嬉しかったです｣
｢……あそ｣
ぶっきらぼうに前を向かれる
小さいことだって言いますか？
本当です、本当なんです
父が子の授業参観に行く
そんな小さなことも生涯1度も体験したことが無かった私にとっては
勇次郎さんが私のために図書室に来てくれた
そんな事が、そんな小さなだって貴方は言うけれど
私はもう天にも昇る気持ちなのです
｢勇次郎さん卵好きですか？｣
｢……好きだけど｣
｢私、プリンが大好きなんです。だから卵も大好きなんです！｣
｢……へぇ｣
｢ゆで卵とか！｣
｢それかよ｣
勇次郎さんがふっ、と笑った
綺麗な顔が微笑む姿はテレビで見るよりずっと綺麗で、でも喉仏とか目元を見るとちゃんと男の子でこれをギャップ。というのでしょうか
羨ましいなぁ……男の子に顔負けしてどうしましょう
これだからお見合いを2回も断られるのですよ……
｢ちょ……何泣いてんの｣
｢……っ、勇次郎さん！……私悔しゅうございます！！！｣
｢はぁ？｣
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메이 - めっちゃ面白い…続きが見れるまで毎日見ます (2022年12月8日 21時) (
レス) @page24 id: 36c85dd659 (このIDを非表示/違反報告)
コナミ - 更新、死ぬほど楽しみにしてます！ (2021年4月18日 4時) (レス) id: 80df884d08 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ(プロフ) - まかろんさん» うきゃぁ！嬉しいです！最近お話かけ持ちしすぎて更新が疎かになっていること…まじで申し訳なさすぎて禿げそうです(白目)うおおおお頑張ります！ありがとうございます！！ (2020年5月3日 12時) (レス) id: babb449235 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん - あ〜神だわ好きです(唐突な告白)更新頑張って下さい！応援してます！ (2020年5月3日 4時) (レス) id: 349227220e (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ(プロフ) - サクラ?さん» サクラ？さんんんん！！！こんな駄作まで見てくださって本当に本当にありがとうございます！！！(´；ω；｀)コメントもいっぱいくださって励みになっております！！嬉しすぎて笑みが止まりません！本当にありがとうございます！！！更新頑張ります！ (2020年1月25日 11時) (レス) id: babb449235 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソーダ | 作者ホームページ：
作成日時：2020年1月19日 19時
