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48、最初の仕事の話 ページ7




武装探偵社新人社員__泉鏡花はどこか落ち着きのない様子

社長室の扉が開き、資料を持った敦が出てきた


「!」

「仕事、貰って来たよ」


鏡花の好奇心が抑えきれず、目を輝かせる姿が可愛らしい


「あ、、、」

「鏡花ちゃん?」


突然何を思い出したのか、背を向け歩き始める鏡花に敦は困惑するが、お構いなしに鏡花はある人の服を掴む



掴まれた人物は少し肩を揺らして鏡花を見る


『?、如何かしましたか』

「貴方にも来てほしい」

『??』







探偵社を出て現地へ足を向ける一同


途中、敦と鏡花が眉を下げAに謝る


「ごめんね、仕事中だったんじゃ」

「ごめんなさい」

『いえ、丁度提出したばかりで暇でしたし』


それに、あそこに居たら書類仕事ばっかだしと付け加えると、鏡花が安心の表情を浮かべ、敦はへにゃりと笑う






この時の三人は、一歩一歩と近づいてくる華など想像もしていなかった

















なんて会話から数分後、現地の裁判所前に到着


「一応これ、発射式の電撃針(スタンガン)

今回は唯のお遣いだし危険は無いと思うけど、念の為の護身用に」

「お遣い?」

「そう。この証拠品を法定の判事に渡す事

初めての仕事だから小口だけど、社長直々の依頼だよ」


敦は先程の封筒を掲げて見せて、判事の顔写真を取り出す。鏡花は顔写真を食い入るように見つめる


『顔、憶えれそうですか?』

「憶えるのは得意。大丈夫、必ず成功させる」

『おおー気合い入ってますね』

「最初の仕事だから?」


鏡花がふるふると首を振る


「最初の仕事は、建物に潜入して二人殺すことだった」

「!」


敦の脳裏には、相性最悪である禍狗の言葉がよぎる







___他者を殺す時のみ、鏡花は強者だ



___人を殺さねば無価値








「私、、、、、

頑張るから」


そう云う鏡花の目は気迫に溢れていた







『、、、、、、、、、』







初任務からか

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作者名:瑠風 | 作成日時:2022年5月10日 3時

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