2-4.現実 ページ6
プルソンside.
認識阻害を使うのが日常の自分。これを使えば僕は蚊帳の外。今だってそうだよ。
「タツバちゃんも行けばよかったのに。いろんな
『入団するつもりないし…いっかな』
「えー！じゃあさ、僕と同じトコ入らない？？ゲーム
あぁ、いいな。そこにはさっきまで僕がいたのに、僕の場所だったのに。
＿少しだけ期待したんだ。彼女なら、この先僕のバビルスでの生活、一緒にいてくれるんじゃないかって。
家柄上、独りでいることが多かったから寂しいとか特に感じたことはなかったけど。
自ら孤独を進んで選んでいるような彼女と自分を重ねたんだ。
身内以外の他者と話したのが久しぶりすぎて舞い上がった。会話ベタな僕の口を利いてくれたことが嬉しかった。
僕が勝手に期待しただけ。
「ていうか、さっきから袋に何入れてんの？」
『花瓶が割れて…新聞紙で
「割れたって、何かあった？」
『…まあ、色々あって』
僕がぶつかっちゃったんだよ。仕事増やしちゃったんだ。
さっきまで一緒に片付けてたんだよ、結局一人でやらせちゃっているけど。
「タツバちゃんたまにドジだよねー。しょうがないから手伝ってあげるよ」
「ま、割ったもんは仕方ねぇか」
手を貸す二人にお礼を言った後、僕を探すように、彼女は教室を見渡している。いや、実際に探しているんだろう。
今すぐ言いたい。ほっぽり出してごめんって。
いや、先に謝れないことを謝罪したい。
「これどこに持ってくの？」
『教室出た先のゴミ捨て場』
「んじゃシャシャっと持ってこ〜」
『教室のゴミ袋もついでに持ってく』
「俺が持つよ」
『いや、自分で持てる』
＿＿本来は、こうあるべきなんだ。僕はずっと彼女の視野に存在していなかったわけだし。
「先に外出とくよー？」
もういいじゃんか、十分でしょ？
「うげ、そういえば
独りでも平気だったじゃん。さっきが特別だったんだよ。
タツバさんが教室から去る
「ぇ…?」
その一瞬。振り向いた彼女と、目が合った
"また明日"
そう言ってくれた気がした
＿＿＿バタンッ
「…」
扉がしまった教室が静寂に包まれる中
一人で泣きそうになったのは別の話
.
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シア(プロフ) - 最新待ってます‼︎ (11月11日 2時) (
レス) @page26 id: 38b8a932a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫庵(プロフ) - 合格おめでとうございます！！これからも更新楽しみに待ってます(^^) (11月6日 0時) (レス) @page19 id: 110658a7c9 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - ぬうからお名前変えました。 受験合格おめでとうございます！！！ (11月5日 20時) (レス) @page19 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - とっても面白いです！ずっと待ってます！ (8月7日 13時) (レス) @page19 id: f9e5903924 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - 了解しました。受験勉強頑張っ！受かるように祈っておきます (7月2日 14時) (レス) @page19 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶漬けモドキ | 作成日時：2022年5月24日 17時
