2-3.泡沫 ページ5
プルソンside.
"深い理由は無い"
そんな言葉にも意味が込められてないと感じさせられるほど、彼女の声は無機質だった。
ほんの少しだけ怖かったから、平気を繕うために話を逸らした。
「そういえば選択科目何にしたの？」
『座学』
「ですよねー他の女子たちはサキュバス先生の誘惑授業にしてたのに」
『え"っ、…あそこに入る勇気は無いな…てかなぜ知ってる？』
不審がった顔でジトリと睨まれた。
「…いやいやいや、紙を盗み見した訳じゃないからね？会話が偶然ちょこっとだけ聞こえただけだから小耳に挟んだだけだから」
『へー』
そして会話が切れる。さっきからずっとこんな調子だ。
彼女、他者と関わりたくない雰囲気出してるし、ホントは僕と喋るの嫌なのだろうか…なんて後ろ向きな思考に走る。
でもその割にちゃんと質疑応答してくれるんだよな。だから実際はそんなに嫌われてない…いやでもな〜。
頭の中でぐるぐる巡っている疑問の答えにはたどり着けそうもない。
『あのさ、ファミリーネーム長いから名前で呼んで』
「えっ…？」
彼女の方から初めて話を振ってくれた会話がこれだ。
そ、それはつまり＿＿
「…タツバ(イケボ)(顎クイ)」
『っ///(照)』
…ってコト！？
つ、ついに僕にも春が来たのか！？
いいいいや、落ち着け。スタートダッシュは慎重にだ。
「じゃ、じゃあ…」
顔の熱を感じながら名前を告げようとした。
『顔が赤い理由には触れないでおくけど、ただ単純に"ザラキエル"で呼ばれ慣れてないだけだからね』
すぅっと顔が冷える。
そうだよね知ってた。僕が本当にポジティブ思考だったなら今の言葉でもデレの一部として受け入れてたのかな…
ハハッ。いやそんなわけないでしょ、だって聞いた？
まじのトーンだったからね。
期待すればするだけ裏切られた時の代償が大きいとはこの事か。
最近ずっとヒトと話してないせいで妄想癖まで付いたか？
「わかってるよ。サブノックにも言ってたじゃん、ファミリーネームで呼ぶのやめろって」
『…ほんとにずっといたんだ』
本音なんか言えるわけない恥ずかしすぎる。
…でもさ
「じゃ、タツバさんも」
ちょっとくらい、格好つけても
「タツバさんさえよければ、僕のこと＿＿」
「いんやーまわったまわったッー！…ってあれ？タツバちゃんここにいたんだ」
「ほんとだ。いないと思ってたんだよ」
僕の声は虚しく、扉の音と二悪魔によって遮られた
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シア(プロフ) - 最新待ってます‼︎ (11月11日 2時) (
レス) @page26 id: 38b8a932a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫庵(プロフ) - 合格おめでとうございます！！これからも更新楽しみに待ってます(^^) (11月6日 0時) (レス) @page19 id: 110658a7c9 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - ぬうからお名前変えました。 受験合格おめでとうございます！！！ (11月5日 20時) (レス) @page19 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - とっても面白いです！ずっと待ってます！ (8月7日 13時) (レス) @page19 id: f9e5903924 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - 了解しました。受験勉強頑張っ！受かるように祈っておきます (7月2日 14時) (レス) @page19 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶漬けモドキ | 作成日時：2022年5月24日 17時
