2-27.ぶぺ。 ページ32
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朝のHR終了後、カルエゴ先生に呼び出された。
説教かと思い当たる自分の行いを振り返りつつ進まない気持ちで話を聞くと、今医務室にアザゼル警備局長がいるから顔だけでも出したらどうだ、とのことだった。
「会うか会わないかはお前が決めればいいが授業だけには遅れるなよ」
説教じゃなかった。いや、そんなことより今はアンリさんがバビルスにいる事の方が驚きだ。それも談話室でなく医務室。
この事、アメリさんはご存知なのだろうか。
「分かりました、行ってみます。態々ありがとうございます」
一時限目が始まるまでの時間は長くないが小話程度ならできるだろう。
エリちゃんとケロちゃんには先に移動しておいてと頼んだ。
次の授業で使う教材と筆箱を手に取り医務室に向った。道中、なぜアンリさんが医務室に居るのか考えたが分かるはずもなく。十三冠の彼が運ばれたということはただ事では無さそうだ。これから会う本人に聞くしかないな。
医務室の扉を三度叩きドアノブを捻った。
「失礼します」
ピス先生は居られないようだ。
アメリさんも居ない。やはり知らないのだろうか。
出来るだけ静かに扉を閉めて、ヒトが寝ているであろう厚さに盛り上がっている医療ベッドに向かった。教材を簡易デスクに置き、呻き声が聞こえる枕元を覗くとそこには顔色の悪い当人が。
ヒトの気配を感じ取ってか、眉間の皺が濃くなると共に堅く閉ざされていた瞼がゆったりと開き瞳が私を捉えた。
「大丈夫ですか？アンリさん」
ここまで光が宿っていない目は初めて見た。何を考えているのか分からず恐怖さえ感じるほどだ。
前触れもなく、音すら立てずに急にむくりと起き上がり問いかけてきた。
「アメリは」
「生徒会室、ですかね？」
アンリさんは放心し「そうか」と布の音を立てながら再びベッドに体を沈めた。
「駆け落ちか」
「言ってないです」
顔の前で手を振りながら、アンリさん？聞こえてますかー？と呼びかけるも「私は認めない」「結婚など早すぎる」等のよく分からない独言を呟き続けるだけでなんの反応も示さない。一体何があったんだ。
時間はギリギリだが取り敢えず先生を呼んで彼がこうなった原因であろうアメリさんを呼びに行こう。
「少し離れますよ」と呼びかけた
「お父様！」
「ぶぺッッッ」
「ん？なっタツバ！！」
皆さんは、バビルス生徒会長全力開扉を食らった衝撃を想像できるだろうか。
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シア(プロフ) - 最新待ってます‼︎ (11月11日 2時) (
レス) @page26 id: 38b8a932a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫庵(プロフ) - 合格おめでとうございます！！これからも更新楽しみに待ってます(^^) (11月6日 0時) (レス) @page19 id: 110658a7c9 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - ぬうからお名前変えました。 受験合格おめでとうございます！！！ (11月5日 20時) (レス) @page19 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - とっても面白いです！ずっと待ってます！ (8月7日 13時) (レス) @page19 id: f9e5903924 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - 了解しました。受験勉強頑張っ！受かるように祈っておきます (7月2日 14時) (レス) @page19 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶漬けモドキ | 作成日時：2022年5月24日 17時
