2-23.イルマ君の家族 ページ25
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騒ぐアンドロとシャックスを放置してス魔ホで時間を確認した。
ハナビ打ち上げまで、残り1分。
ス魔ホに表示されたデジタル表記の時計の位が切り替わったと同時に、この周辺一帯の灯りが全て消えた。
ス魔ホ画面の眩しさが際立ち思わず目を細めながら電源を切った。
シャックスは状況を把握してないようで、困惑したように何！？と慌てふためいている。
暗さに目が慣れてきた頃、爆発音と共に、光の筋が風を切る音を鳴らしながら空へ蛇行し上るのが見えた。
一瞬姿を眩ましたそれは瞬く間にドンッ！と空へ光輝く大輪の花を咲かせた。
前夜祭で見せた一発のみのハナビとは違い、今日は先程の一発に続くように夜空を埋めつくしている。
急いでス魔ホを操作し動画機能をONにして打ち上がるハナビを捉える。
一つ一つの色や形が違うそれは絶え間なく咲き誇り、花弁を散らすように光を消す。
最後であろう一発の残り火が空中に散り落ちた。
拍手が巻き起こった。魔具研究師団へ向けられたものか、ハナビへ向けられたものかは分からない。
私も、両手が塞がっている状態であったが形だけでもと思い、動画がブレることも気にしないまま、掌以外の空いている面積でまともに音が鳴らない拍手をした。
屋台の灯りが点灯したのは、ほんの数秒後。
ハナビの余韻に浸りながら動画を停止した。
ハナビが打ち上がる時間は他にも何回かあったが、やっぱり夜に打ち上がるのが一番だと思った。
それから数分間、三人で話し込んだ。二人の兄姉に対する愚痴と先程のハナビについて。
「おっ、イルマ一家お揃いで！」
シャックスの目線の先を見ればイルマ君と保護者であるサリバン様、SDのオペラさんがいた。
こちらに気づいたイルマ君が駆け寄ってきてそんな彼にシャックスとアンドロは姉と兄の愚痴を吐いていた。
駆け寄ってきたイルマ君の後を着いてきたサリバン様とオペラさんと目が合いスっと頭を下げた。
サリバン様はニコッと微笑みながら手を振りオペラさんは胸に手を当て一礼した。
「いーなー、イルマ君ところは！」
「自慢の家族だろ？」
イルマ君は噛み締めるように笑いサリバン様とオペラさんの腕を引っ張った。
「うん！いいでしょ！」
そんなことを言われたお二方は嬉しそうに笑っている。
私はその場からそっと離れた。
ス魔ホを操作し、本祭の写真と動画を祖父に送信した。
私にだって、自慢の家族はいるから。
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シア(プロフ) - 最新待ってます‼︎ (11月11日 2時) (
レス) @page26 id: 38b8a932a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫庵(プロフ) - 合格おめでとうございます！！これからも更新楽しみに待ってます(^^) (11月6日 0時) (レス) @page19 id: 110658a7c9 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - ぬうからお名前変えました。 受験合格おめでとうございます！！！ (11月5日 20時) (レス) @page19 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - とっても面白いです！ずっと待ってます！ (8月7日 13時) (レス) @page19 id: f9e5903924 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - 了解しました。受験勉強頑張っ！受かるように祈っておきます (7月2日 14時) (レス) @page19 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶漬けモドキ | 作成日時：2022年5月24日 17時
