2-18.サブノック兄妹 ページ20
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いよいよ本祭スタートなわけだ。屋台通りにはヒト、ヒト、
ヒトが多いところが苦手なのに大きな理由は無い。ただ、生まれ育つ中でヒトが集中するような場所にあまり訪れなかったため、純粋に慣れていないだけだ。
行き交う中で知らないヒト達大勢の一部になる感覚は、新鮮さこそあるものの嫌だという気持ちが勝つ。慣れれば変わるのかもしれないが慣れるためにヒト混みに飛び込みたくない。
しかしそうは言っても再び屋台エリアに向かわなければならない理由があるのだ。
思い出すのはサブノックが言っていた魔王師団でやる演劇。チケットも貰ったし、すっごくにこにこして見に来てくれ、と言ってきたからつい行くと言ってしまった。
腕時計で確認すると公演まで40分を切っていた。開場が30分前だから今から向かえばいい時間だろう。
魔王師団のテントに向かうべく、チケットを片手に会場へ向かった。
公演時間は30分。サブノックによるデルキラ様の迫真の演技に会場は盛り上がり反響も良かった。実際かなり面白かったし、これは賞を取る気がする。公演が終わった今、サブノックと雑談している。
「己の芝居、篤と見たか！タツバ！」
「見たよ。すごいね一年で主役やって」
ちょっと褒めれば口を大きく開けて大袈裟に笑った。笑い声が一番、本物の魔王みたいだ。
それから少し話した。これ以上ここに長居する理由もないので、じゃあこの後も頑張ってね、と言って会話を終わらそうとした。
しかしそれを言う前にサブノックによく似た女の子が「イカしてたよ兄様ー！！」と言うと同時にサブノックに抱きついた。
女の子と目がパチッと合う。サブノックの妹さんだろうか。
「おぉシルビアか！タツバ、己の妹よ！」
彼女は私と目が合う中、サブノックの声で我に返ったようにハッとし登っていた肩から私の前に降り立った。
「はじめまして！い、妹のシルビアっス！」
「はじめまして、同級生のタツバです」
互いにぺこりと頭を下げた。シルビアさんは再びサブノックの元に行き、背中に隠れるようにして私をちろっと見ている。明らかに距離取られた。地味に傷つき助けを求めるようにサブノックの方を見る。
「私、何かしたかな」
「うーむ、人見知りするようなやつではないのだがな」
おい、どうした？と妹さんの背中をサブノックが押すも余計に顔を引っ込められた。
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シア(プロフ) - 最新待ってます‼︎ (11月11日 2時) (
レス) @page26 id: 38b8a932a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫庵(プロフ) - 合格おめでとうございます！！これからも更新楽しみに待ってます(^^) (11月6日 0時) (レス) @page19 id: 110658a7c9 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - ぬうからお名前変えました。 受験合格おめでとうございます！！！ (11月5日 20時) (レス) @page19 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - とっても面白いです！ずっと待ってます！ (8月7日 13時) (レス) @page19 id: f9e5903924 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - 了解しました。受験勉強頑張っ！受かるように祈っておきます (7月2日 14時) (レス) @page19 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶漬けモドキ | 作成日時：2022年5月24日 17時
