2-17.この人 ページ19
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「あれ〜A大丈夫？顔真っ赤だよ？」
「あんた分かっててやってるでしょッ！それとAって呼ぶのやめろ！
あ"ぁもうッ！なんであんたと喋るといつも大声上げなきゃならないわけッ！？」
「それはAが勝手にやってることじゃん」
さっきの雰囲気が嘘のようにケラケラ笑う。
この人は私の反応で遊ぶのも好きだった。
いや、私に限らず本当に面白いのが好きで、悪魔らしいと言えば悪魔らしいのかもしれない。
私からすればいい迷惑だ。
「帰るッ」
「ふふっはーいさようなら」
あの人はいつも私を馬鹿にしてる。だから早く大人になりたい。
「タツバ」
何度止めれば気が済むんだ、という気持ちを込めて振り返った。
「なんですか？」
この人は手を振り、優しく微笑んだ。
「気をつけて」
身内に言われた気分だった。それがむず痒く感じる。
「はい、ダリせんせー」
また何か言われたらたまったもんじゃない。
翼を広げてできる限り速く寮へ飛んだ。
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力強く羽ばたいたあの子の影を見つめていた。
「もう、14年か…」
早いなぁ、君の成長は
ねえ、タツバ
やっぱり君は鈍いよ
「あっ！ダーリンじゃん！」
「ほんとだ〜！いつからそこにいたのー？」
認識阻害を解除すれば生徒たちが僕を認識して駆け寄ってくる
生徒たちを見て改めて思う
本当に時間の流れというのは早い
「あははっ君達がイルマくんに花火のこと色々質問してる時からかな〜」
「ほぼ初めからじゃん！」
「話しかけてくれれば良かったのにー！」
「ん〜そうしようか迷ったけど、学年の違う生徒同士の交流も大事だと思ってさ！」
「なにそれ〜」
気づけば多くの生徒に囲まれていた
こうして生徒に慕われるのは
教師として誇らしい
「あーあ、花火ルイン先生と見れたら最高だったなあ」
よく知った人物の名前が聞こえピクリと反応した
名前を挙げた生徒の方を見た
「ダーリン、ルイン先生がどこの学校移ったかほんとに知らないの〜？」
生徒に慕われるのはこの上なく嬉しい…が
僕は彼を
ルイン君を
超えることは出来ないだろう
「ごめんね〜ダーリンも知りたいんだけどさ」
君ほど慕われている教師を
僕は知らない
悪魔というのは他者への関心が
酷く薄い生き物だから
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シア(プロフ) - 最新待ってます‼︎ (11月11日 2時) (
レス) @page26 id: 38b8a932a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫庵(プロフ) - 合格おめでとうございます！！これからも更新楽しみに待ってます(^^) (11月6日 0時) (レス) @page19 id: 110658a7c9 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - ぬうからお名前変えました。 受験合格おめでとうございます！！！ (11月5日 20時) (レス) @page19 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - とっても面白いです！ずっと待ってます！ (8月7日 13時) (レス) @page19 id: f9e5903924 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - 了解しました。受験勉強頑張っ！受かるように祈っておきます (7月2日 14時) (レス) @page19 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶漬けモドキ | 作成日時：2022年5月24日 17時
