another story 2 ページ13
太刀川隊に通うようになってからの私は見違えるほど元気になったらしい。
私の我儘を聞いてくれた主治医も驚いていた。
末期なのは、変わりないけれど。
ボーダーのみんなは優しかった。
こんな素性のしれない私に普通に接してくれて
笑い合ってくれた。
「太刀川さん、」
「あー？なんだー？」
大学のレポートの片手間、太刀川さんは私に応えた。
「太刀川さんは今自分が死ぬ！ってなったらどうしますか？」
それを聞くと、太刀川さんは驚いたようにキーボードを叩くのをやめてソファでホットココアをすする私を見た。
「そりゃあ、まだ死ねねえって思うだろうな」
真剣にそう言う太刀川さんの目にはきっと今までにも辛い別れがあったんだろうと想像できるような色が浮かんでいた。
「……私もそう思います。だってまだ太刀川さんと結婚できてませんし！」
「ははっ、そうだな」
呆れたように笑った太刀川さんはまたノートパソコンに体を向けた。
それでも私は太刀川さんの適当な『そうだな』の四文字が嬉しすぎて、ニヤニヤと上がる口角のコントロールする術がわからなかった。
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焼き肉の日 - hit数もっと伸びろ!感動しました! (2018年6月15日 16時) (
レス) id: 7b3e80a5f1 (このIDを非表示/違反報告)
遥子.(プロフ) - 葵さん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しい限りです(*´▽`*) (2018年1月7日 5時) (レス) id: 08daf0e78f (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - めっちゃ感動しました…！！ (2018年1月3日 16時) (レス) id: 7443137317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥子. | 作成日時：2017年12月11日 18時
