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「Aっち〜!」
「...ってぇ!!」
後ろから激突された。もう一度言う。後ろから激突された。
「ちょっと遅めのおっはよ〜ん!カズナリミヨシの登場だよーん!」
「一成...テメェもうちょっとマシな登場できねーのかよ!?今ので脳細胞飛んでったわボケが!!」
「まーまーそう怒んないでよ!カルシウム足りてないんじゃな〜い?ってことでミルク!ミルク飲んで飲んで!」
「要らねーわテメェで飲んでろ!!ったく、俺が言えたことじゃねーけどなんで大学生のお前が寮にいんだよ?」
「いやー、俺今日休講なんだよね!Aっちも休講?」
「...俺は安定の引きこもり」
ドサッ、ともう1回ソファ座る。一成はいつもながら、「へー!」と笑う。
「学業に専念できないなら、僕と添い寝屋さんでもする?」
「いやそれだけはごめんだわ、東さん」
いやまずこの人の職業自体疑うわ。俺は人生踏み外してもこの人みたくはなりたくねえ。
「なら、私と詩人になればいい!」
「それもごめんだ、誉さん」
やっぱ冬組は変人ばっかなのな。筋トレバカとか演劇バカもいるし、マシュマロ星人(仮)もいるし。
「...テメェ、また大学サボりやがったな?」
「うわ......左京さん」
一番やっかいなやつキター
「あれほどサボるなと言っただろう。大体お前は日々の生活からして改善しなければいけないことが山ほど......」
「うっわぁ始まったよ...」
もうこの話も何回聞いたか。
「俺はニートがいいっつってんじゃん」
「ニートなんてやめとけ。監督さんに迷惑かけるだけだ」
「口開けば監督監督って、そんなに姉貴好きかよ」
「違う。そういうことを言ってるんじゃねえ、聞け、A」
「......はあ、なんだよ」
左京さんはえらく真剣な表情で俺を見据えた。
「お前の人生を心配して言ってるんだ。俺みたいなのには絶対ならない方がいい。」
「大丈夫、ヤクザの職業の選択肢なんて俺の頭にはねーから」
「おい。」
左京さんのこめかみに青筋が浮かんだ。やべ、逃げねーと。
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作者名:恋@AI | 作成日時:2018年1月2日 15時