Eichi'smemories1. ページ9
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昔から僕は身体が弱くって。
小さい頃に一度だけ、療養にと両親に連れてきてもらったその田舎くさいところに、君はいた。
車の中からのぞいた君はとても綺麗な笑顔をしていて、男の子だけど、僕が見惚れてしまうくらい。
『A〜！！！あそぼうぜ！！！』
『いいぜ！！ケンと剛もよぼうぜ！』
みんなの中心で笑っている君から目が離せなくて、通り過ぎる車の中、僕は見えなくなるまで君のことを見つめていた。
きっともう会うことはないと、僕は車のシートにお行儀よく座っていたけれど、別荘までの道のりはずっと、彼の笑顔が頭から離れなかった。
それから程なくして、僕に転機が来た。
『ん？あれ、君みたいな子、うちの地区にいた？』
『え…………』
近くの川辺を一人で歩いていたところを、君が見つけてくれたんだ。
『え、と……』
『だ、大丈夫？
どこか具合悪いのか？』
君は心配そうな顔をする。
君は流れていた川に手をつけて温度を確かめてから、自らの持っていたタオルを要領よくすすいで僕に手渡した。
『最近は暑いだろ、熱中症になりやすいから気をつけないとな！あ、あとこれ、脱水症状になったら大変だから、あげる！』
『あ、……あり、ありがとう！』
君は自分の飲みかけのスポーツドリンクを僕に手渡してくれた。そして、後ろから『Aちゃん！！早く家に帰ってこいって言ったでしょ〜！？』とお母さんらしき人に呼ばれ、慌てて振り向く。
『あ、そうだ！！
具合悪いなら、俺の家においでよ』
『えっ、へっ……？』
君は僕の手を強引に引く。
僕は君に手渡されたタオルとスポーツドリンクを持ったまま、不思議そうに君を見つめたんだ。
『うちの家、商店街のほうで小さな薬局してるんだ。あれは母さん。具合悪いなら、うちでちょっと休んできな！』
『えっ、いやでも、』
『ほらほら、おんぶ〜♪』
『うわあ！？』
そうして強引にされたおんぶ。
その背中が心地よくて、あたたかくて。
周囲は暑かったけど、僕の体はなぜかもっと暑くなった気がした。
*._
ケンと剛覚えなくて大丈夫です！
オリキャラじゃないので！
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そぬん - 読むたびに笑ってしまっているような気がするぐらい面白かったです!!個人的に主人公とキャラクターたちの会話が好きです!!!そして、嫉妬深い英智さまが色気ありまくりでにやけてました!!!更新、楽しみにしています!! (2020年7月25日 1時) (
レス) id: 19aa650d6b (このIDを非表示/違反報告)
たぴ(プロフ) - ぐうおおおおさん» うわああコメントありがとうございます！！これからも早く更新できるよう頑張ります！！私もコメント頂いたときに舞っちゃいました（笑）勉強ってほんとになんであんなやる気出ないんでしょう、、お互い頑張りましょうね！これからもよろしくお願いします！！ (2020年4月18日 11時) (レス) id: 52f012b127 (このIDを非表示/違反報告)
ぐうおおおお - めっちゃ面白くて大好きです、、更新が嬉しすぎます！！1話更新される度に舞ってます。すごい関係ないですが、私も来年受験なのにほんとに勉強する気ないです笑笑お互い頑張りましょ、、作品いつまでも応援してます！！ (2020年4月18日 10時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たぴ | 作成日時：2020年4月10日 18時
