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vampire. ページ23

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「ねえ、さっさと開けなよ」

「い、いやあの……なんで……」

「開けなってば。
それともAは野宿でもしたいの?」

「い、いや……ちが、」

「開けろってば。
聞こえないこの耳はただの飾りなの?」

「ひ、ひい!」









黒髪の彼にそう耳を触られ、
寮の部屋の扉に勢いよく身体を打ち付けられる。

あのあと、Knightsの人達と自己紹介をし合い、彼らと別れた俺は一人で寮に帰ってるはず……だった。









寮の入口で、部屋の鍵を寮長から預かった俺は、急ぎ足で寮の方へ向かっていた。一刻も早く、疲れていた俺は部屋に帰って寝たかったから。









寮の自分の部屋の前まで来て、鍵を開けようとした。
すると、後ろから手が伸びてきて──









『さっきぶり、A』

『……へっ?』

『あんたの匂いたどってくるの結構しんどかったんだからねぇ……褒めてよ、A……♪』

『あ、あんた……凛月か?』

『そそ、俺の名前は朔間凛月。
ねえ、Aの部屋、さっさと開けてよ』









と、意味のわからないことを言い出した。
だからさっきから断ってたんだけど、それが凛月をイライラさせる原因になったのか、次第には部屋の前で壁ドンされる始末。









「俺が野垂れ死にしてもいいって言うの?」

「いや、そういうんじゃなくて、
なんで俺の部屋なの?自分の部屋に帰れよ……」

「あんたの匂いが落ち着くから。安眠できそうなんだよねぇ」

「解せぬ………」









匂いが落ち着くって言われたのは初めてだけど、
いくらアイドルであっても初対面の人を部屋にあげるのは少しばかり抵抗がある。









「や、やっぱ凛月、自分の部屋帰りなって……」

「開けないなら俺が開けてあげる」









そう言って凛月は、
俺の手を掴んだと思えば

次の瞬間には俺が握っていた鍵を奪い取っていた。









*._

nightmare.→←discouragement.



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そぬん - 読むたびに笑ってしまっているような気がするぐらい面白かったです!!個人的に主人公とキャラクターたちの会話が好きです!!!そして、嫉妬深い英智さまが色気ありまくりでにやけてました!!!更新、楽しみにしています!! (2020年7月25日 1時) (レス) id: 19aa650d6b (このIDを非表示/違反報告)
たぴ(プロフ) - ぐうおおおおさん» うわああコメントありがとうございます!!これからも早く更新できるよう頑張ります!!私もコメント頂いたときに舞っちゃいました(笑)勉強ってほんとになんであんなやる気出ないんでしょう、、お互い頑張りましょうね!これからもよろしくお願いします!! (2020年4月18日 11時) (レス) id: 52f012b127 (このIDを非表示/違反報告)
ぐうおおおお - めっちゃ面白くて大好きです、、更新が嬉しすぎます!!1話更新される度に舞ってます。すごい関係ないですが、私も来年受験なのにほんとに勉強する気ないです笑笑お互い頑張りましょ、、作品いつまでも応援してます!! (2020年4月18日 10時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たぴ | 作成日時:2020年4月10日 18時

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