entrance. ページ14
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「Aは、どこから来たの?
初めて見る顔だから、どうせ新人でしょぉ?」
「あっ、はい、」
初対面から名前を呼び捨てする感じの人だった。
いやまあ、別にいいけど。と思いながらも、俺は天祥院英智に無理やり田舎から連れてこられたことを話した。
「で、今現状に至ってます」
「で、食堂の場所がわかんないんだぁ」
「そ、そういうことですね」
瀬名さんはふぅんと悪戯っぽい笑みを浮かべた。
うわあ、こっわい。絶対なんか企んでる時の笑顔だよこれ、、サッカー部にもこういう笑顔するやついたもん、怖い。
「じゃあ、俺が案内してあげる♪」
「えっ、いやいやいいですよ、
瀬名さんお仕事もあるでしょうし」
「泉」
「いや、あの、瀬名さん、」
「泉って言ってんでしょぉ!!?」
「ファッゥアイすみません!!!!!」
急にキレられて変な声が出た。さいっあく。泉って呼ばないとキレるとかどんだけだよこの人。
なんなのこの人……と思いながらも、食堂に案内してくれる気はあるらしく、泉さんは俺の手を引いてエレベーターに乗り込んだ。
「Aは田舎から来たんだったねぇ」
「はい、そうっすね」
「そんな感じするねぇ」
「ちょっとどういうことっすか!?」
「ふふ、内緒〜」
泉さんはそう言って優しく笑った。
あ、なんかわりといい人かも……そう思って俺はエレベーターから見える外の景色を見つめる。
「A、着いたよぉ」
「あっ、ありがとうございます!」
エレベーターは一階で止まって、俺と泉さんはエレベーターを降りる。Entranceと書かれたネームプレートの先に、食堂は存在した。
「あの〜、椚さんに頼まれて書類を持ってきたんですけど」
「あっ、ありがとうございます〜!
そこに置いといてくださいっ、あれっ、君見たことないっすね!新人さんっすか〜?」
「あっ、はい、AAって言います、よろしくお願いします!」
「Aさんっすね!
僕は椎名ニキって言います、よろしくっす!」
「あ、よろしくお願いします!」
椎名さんは、キラキラと輝く笑顔で厨房から出てきた。
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そぬん - 読むたびに笑ってしまっているような気がするぐらい面白かったです!!個人的に主人公とキャラクターたちの会話が好きです!!!そして、嫉妬深い英智さまが色気ありまくりでにやけてました!!!更新、楽しみにしています!! (2020年7月25日 1時) (レス) id: 19aa650d6b (このIDを非表示/違反報告)
たぴ(プロフ) - ぐうおおおおさん» うわああコメントありがとうございます!!これからも早く更新できるよう頑張ります!!私もコメント頂いたときに舞っちゃいました(笑)勉強ってほんとになんであんなやる気出ないんでしょう、、お互い頑張りましょうね!これからもよろしくお願いします!! (2020年4月18日 11時) (レス) id: 52f012b127 (このIDを非表示/違反報告)
ぐうおおおお - めっちゃ面白くて大好きです、、更新が嬉しすぎます!!1話更新される度に舞ってます。すごい関係ないですが、私も来年受験なのにほんとに勉強する気ないです笑笑お互い頑張りましょ、、作品いつまでも応援してます!! (2020年4月18日 10時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たぴ | 作成日時:2020年4月10日 18時