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昨日あんなことが起きてしまったから、お姉ちゃんは今日も騎士として動いている。きっと私とお出かけするという約束はそのうち果たされると思うし、分かってはいるんだけど少し残念だ。
ロボロさんは昨日の炊き出しである程度コツを掴んだらしく、一人で大人数の食事を作っている。貰った食糧は同じものだから結局昨日と同じ食事ではあるけれど、みんな文句も言わず美味しいと言いながら食べていた。
私は怪我人の手当をする。包帯を取り替えたり、悪化していないか確認したり、色々だ。教会は粉々になってしまったから、簡易的なテントのようなものの中で、だけど。
そんなことをしていれば、いつの間にか外が騒がしいことに気付いた。まさか魔物の残党でも居たんだろうかと不安になりながら外に出れば、そこには一般市民と対立している騎士達がいた。
……いや、よく見ると一般市民の奥には武器を構えた兵士たちがいる。バン！と大きな音がする。それに恐れた一般市民たちが騎士の中に突っ込んで行くのだ。
騎士たちは一般市民には手を出せず、ただ後退していくばかり。
あっという間に教会の周りは囲まれて、騎士たちはテントの中で籠ってしまうことになってしまった。
「A、大丈夫？」
「お姉ちゃんこそ怪我してない？」
「えぇ。……枢機卿猊下が別国に救援を要請しに行ったわ。その間私たちは耐え忍ばないといけないのだけど……」
「一体何があったの？」
「……コネシマ王が、」
そう言いかけた瞬間、聖櫃が大きく光った。私は初めて見る、聖櫃の福音。
しばらく光り輝いていたと思えば、その光は収まって、お姉ちゃんたちを含めた教会の人達はお互い頷いていた。
「A、聖櫃様の言う通りにしましょう」
「……え、あ、うん」
聖櫃の福音が聞こえなかったのは、どうやら私だけらしい。……きっと神様を信じていないからだと思うけど。お姉ちゃんがそう言うなら、聖櫃から声が聞こえたんだと思う。私はお姉ちゃんだけを信じているから。
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わらび餅(プロフ) - 異d!が大好きで今回、ランドルせさんの作品が異d!で凄い嬉しかったです！更新、応援してます！ (2021年1月26日 15時) (
レス) id: 388ad0ca6a (このIDを非表示/違反報告)
ランドルせ(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます！忙しい中大変励みになりました。個別にお返事するには溜まりすぎてしまったので個別でお返事はしませんが、これから頂いたコメントにはお返事させていただきます。何度でもコメントして大丈夫です！これからもよろしくお願いします！ (2021年1月26日 1時) (レス) id: 1e4b41ea08 (このIDを非表示/違反報告)
晴 - お姉ちゃん愛がすごいうちの妹もこれぐらい...無理だな(諦め) (2021年1月24日 3時) (レス) id: 47b2bcc73d (このIDを非表示/違反報告)
花金鳳花 - 異d!の作品は少ないので嬉しいです!更新頑張って下さい。 (2021年1月23日 12時) (レス) id: 05eca00b68 (このIDを非表示/違反報告)
白玉色の赤えのぐ - 更新頑張って下さい！ (2021年1月22日 16時) (レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランドルせ
| 作成日時：2021年1月18日 19時
