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ここあたりから新しく書き直しています
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「A、今日は懺悔室には行かずここで待機でお願いします」
オスマン枢機卿とお姉ちゃんが二人揃って私の前に居た。お姉ちゃんはいつも着ている鎧は付けずに剣だけ持っていて、昨日の夜お姉ちゃんが言っていたことを思い出した。
「コネシマ王に会いに行くんですよね。わかりました。聖櫃と一緒に二人の帰りをお待ちしております」
「騎士も一人は在中させるから安心していて構いません。ああそれと……、不埒な輩が居たら即座に報告を。神聖な教会でそのような行為、到底許されざるものですので」
こくん、と頷く。枢機卿は相変わらず過保護だ。お姉ちゃんと枢機卿様と仲が良い私を狙う人はそうそういないと言うのに。
二人を見送って、私はいつも通り教会の掃除を始める。いつも居る懺悔室は、今日は私がいないから鍵をしめておいた。
「……あれ、Aさん？」
「ロボロさん！おはようございます」
珍しく教会にいる私を珍しく思ったのか、ロボロさんが私を見て驚いたように駆け寄ってきた。
「お、おはよう。……今日は懺悔室休みなんだね」
「はい。今日は枢機卿猊下の代わりです」
「懺悔室ってAさんだけなの？」
「ほとんどお悩み相談室みたいになってるんですけどね。ふふ、ロボロさんも悩みがあるなら打ち明けると良いですよ。神はいつも見守っていますが、声に出さない限り理解されないものなので」
「それは……」
一瞬の沈黙の後、ロボロさんは頷いた。
「うん、じゃあまた今度相談しに行くね」
「はい。名前も言わず、言いたいことだけを言う場です。少しは楽になりますよ」
「ちなみに困った相談とかあったりするの？」
「うーん……、私のことが好きで好きで神に背く行為をしてしまいそうだ。と言った方はいらっしゃいましたね」
「えっ。……ち、ちなみになんて返したの？」
「枢機卿をよびました」
「枢機卿」
「そう言った輩はお姉ちゃんか枢機卿を呼べと言い付けられているので」
「そ、そっか……」
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作者名：ランドルせ
| 作成日時：2021年2月4日 1時
