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49話、風が導いた先に ページ5

同刻。

Aは蜜璃、しのぶとの女子会の帰りだった。

ーAちゃんは悪くないわ!兎に角、今は時に身を任せておけば大丈夫…じゃないかしら!

ーそんな事を気にするなんて、Aさんは優しいですね。不死川さんが羨ましいです。


「そうは言っても、ね…」

Aは困ったように天を仰いだ。

と、その時。


炭「Aさ〜ん!」

善「わぁーっ、Aさんだ!」

伊「二刀流女じゃねぇか!」

かまぼこ隊がこちらに走ってきた。到着するや否や、炭治郎がクンクンと鼻を鳴らす。

炭「…大丈夫ですか?」

匂いで察知したのだろう。心配そうに首を傾げた。

善「音に元気が戻っていないですね…」

伊「俺も肌でそれをひしひしと感じるぜ!」


この子達には、隠し事出来ない。

「皆ありがとうね。うん、今は…成り行きに任せるしかないわ。」


ービュウゥウウ!!

Aが諦めたように笑った途端、突風が吹き抜けた。何事かと風上の方を見てみると…


実「…出雲さん?」

そこには、実弥が立ち尽くしていた。

この展開に、かまぼこ隊達はあわあわと戸惑っている。これがまた可愛い。


「し、不死川さん。」

彼女も唖然とした。


炭「Aさん、俺達行きますね。」コソッ

善「ヒィッ風のおっさんだぁ!Aさん、また!」コソッ

伊「今度会った時は、俺と戦えよな!」

伊之助はこんなことを言いながらも、彼女を応援するように裾をチョンチョンと引っ張っている。

彼らは名残惜しそうに振り向くも、足早に立ち去った。




2人だけとなったこの空間に、長い沈黙が流れる。


そんな中、Aが恐る恐る口を開いた。

「合同強化訓練、お疲れ様。」

実「あ、ありがとうなァ。い…出雲さんも大変だったろうによォ。」

実弥が珍しくどもっている。

「とんでもないわ。そうだ、立ち話もあれだから、何処か移動しない?」

実「…おう」


気まずい空気を感じながらも、2人は近くの喫茶店に向かった。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:恋愛
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韓国海苔ごはん(プロフ) - さねみん推し(だが渋い槇寿郎も好き)さん» ありがとうございます!それとご指摘ありがとうございます。ほんっと困るくらい見落としが多いのでとても助かります…しかも槇寿郎さんが好きとはなんと渋い!! (2021年4月5日 10時) (レス) id: 23bf08a048 (このIDを非表示/違反報告)
さねみん推し(だが渋い槇寿郎も好き) - 完結おめでとうございます!とても良いお話だったと思います(*^_^*)・・・それと すいません、あとがきの所の槇寿郎さんの名前の(槇)の字が(槙)になってます・・・ (2021年4月4日 15時) (レス) id: c50ca7ded5 (このIDを非表示/違反報告)
韓国海苔ごはん(プロフ) - 浅葱さん» ありがとうございます! (2021年2月6日 9時) (レス) id: 23bf08a048 (このIDを非表示/違反報告)
浅葱(プロフ) - 続編移行おめでとうございます!これからも頑張ってください! (2021年2月5日 21時) (レス) id: 11ffe6e997 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:韓国海苔ごはん | 作成日時:2021年2月5日 21時

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