【REBORN!】エンティティさまが僕を消すまで -11-【DBD】 (ページ7)

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居心地が悪いと身動ぎをしつつ、この状況は何なのか思考を回す。

Aが映っているということはエンティティ絡みなのだろうとは考えつつも、こんなことをする意味が分からない。これを見せて何になるというのか。

苛立ちから腕を組んだヒバリの後ろで何かが動いた。座っていたソファーから立ち上がって距離を取ろうとするヒバリより早く、黒い触手がその体を拘束する。

【動くな】

「一体、何の真似だい？」

【お前はただ私のいとしい子が為す儀式を眺めていれば良い】

『儀式』という言葉で、この一方的な残虐がAの好むものだと把握する。そうしてヒバリは疑問を持った。

ただただつまらない。こんなものがAの好きなことだと言うのか。己と戦うときよりずっと制限をかけて戦うことの何が楽しいのか。

しかし、モニターの中のAは笑っている。普段は柔らかく頬を緩めるAが、嘲るように残虐性を晒して笑うのだ。
強者を好んで選び“遊ぶ”Aが、弱者相手に蹂躙する様は結果が見えきっていてつまらないというのに。

ガチャンと発電機が1台上がる。既に2人が肉フックからエンティティに捧げられているこの状況で、脱出ゲートからの脱出は不可能だ。
黒い霧を使い、縦横無尽に移動するAに恐れをなしたのか、生存者は隠密に徹し始めた。

「手を抜きすぎてる。これじゃあAは満足できないよ」

【それでもいとしい子は身を粉にして働いている。お前にその理由が理解できるか？】

「どうせ君のためなんだろ？自慢するために僕を呼んだのかい？」