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それからは炎の耐性特訓はもちろん、パークの複数使用の特訓にも移った。この時代の僕も、パークは4つまでしかつけられなかったとヒバリさんに聞いて、そこはDBDの仕様の問題だろうなと結論づけた。
まあ、それはともかく僕も4つ同時に扱えるようにって言いつけられて、それこそ血反吐を吐くような思いをしながら毎日特訓を続けた。
その甲斐もあって僕はキラーのみのパークなら4つ同時に扱えるようになった。ただ、キラーとサバイバーの掛け算パークは2つまで。3つ以上使うと、使い終わったあとに気絶してしまうから、戦場での使用は禁止されたんだよね。
それを言い渡されて拗ねた僕に、ヒバリさんは特訓中ならいくらでもいいって渋々言っていた。ほくほく顔で笑う僕に、またあの目を向けるヒバリさんはあの日に言っていたことなんて気にしていないみたいだ。
それからしばらく経って、沢田綱吉の元へ行くというヒバリさんは少し迷ったあと、僕にもついてくるように言った。もう特訓はいいのかと聞けば、少し休憩を挟むだけらしい。
じゃあ問題ないかと頷いて、ヒバリさんのあとをついていく。
迷路のような通路を進んでエレベーターに乗ったあと、すごく広い部屋に辿り着いた。その中にはリボーンたちがいる。久しぶりに会ったなと目を細めていれば、ヒバリさんはリングに炎を灯した。迷いなく匣兵器に炎を注ぎ込んで、その中からハリネズミが飛び出す。
ハリネズミの向かう先は沢田綱吉で、避けても追尾する匣兵器に苦戦しているようだった。
「気を抜けば死ぬよ」
「おまえは!!」
「君の才能をこじあける」
沢田綱吉を見上げるヒバリさん。その瞬間爆音が響いた。あれ、きついだろうね。10年後のヒバリさんの炎を破れるほど、今の沢田綱吉は強くないよ。
それでもやる理由があるんだとしたら、それはパワーアップのためかな。
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作者名:怜 | 作成日時:2022年10月24日 23時