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「なんだあいつ？」
「獄寺、待て……」
「風紀委員長の前ではタバコ消してくれる？ま、どちらにせよただでは帰さないけど」
「！！んだとてめ──」
「消せ」
ヒバリさんが仕込みトンファーでタバコを攫う。一瞬遅れて飛び退いた獄寺隼人からは動揺が滲み出ていた。その隣の山本武は顔を青ざめたまま、体を強張らせている。
ここ応接室が風紀委員の部屋だって知らなかったんだろうね。とはいえ、僕としてはご愁傷さまとしか言えない。
「僕は弱くて群れる草食動物が嫌いだ。視界に入ると咬み殺したくなる」
肌を刺すような殺気。君たちが乱入してこなきゃ、それは僕に向けられていたんだけどねぇ。残念だ。
それに気付かず、ふらふらと入ってくるもう1人。確か、沢田綱吉だっけ。運動音痴で成績も優秀とは程遠いって話を聞いたことがある。
「へー。はじめて入るよ、応接室なんて」
「まてツナ！！」
「え？」
呆けたような声を上げる沢田綱吉に振り落とされるトンファー。それが痛々しい音を立てて頰を殴り、沢田綱吉は吹き飛んだ。ナイスショット〜と間伸びした声援を送って、拍手をする。怒った獄寺隼人はヒバリさんに向かっていって、でも易々と躱された。体勢が崩れたところに迎え撃つようなトンファー。
呆気なく気絶する様子から察するに、僕の出番はない。つまんない、とソファーに寝転んで最後の1人が倒れた音を聞いた。
「あー、いつつつ…………！ごっ……獄寺君！！山本！！なっなんで！！？」
「起きないよ。2人にはそういう攻撃をしたからね」
「えﾞっ」
騒がしさに目を開けて体を起こす。僕を見た沢田綱吉はさらに顔を青くさせていた。なんだって言うんだ、全く。僕が直接君に何かしたわけでもないのに。むしろこの場面で警戒するべきはヒバリさんでしょ。気を抜いてるとすぐやられるのに。
「ゆっくりしていきなよ。救急車は呼んであげるから」
「ちょっそれって！」
キリキリと歯車が回るような小さな音が聞こえて、音の出所を探して窓に目を向ける。すると赤ん坊が立ってそこにいた。
信じられないような気持ちで眺めていると、その手に銃があることに気付いて、なんだか楽しくなってくる。不意に目が合って、その赤ん坊はニヤリと笑った。
「死ね」
硝煙を上げる銃。飛び出した銃弾は沢田綱吉の額を撃ち抜いた。あれ？それじゃ死んじゃうじゃん。救急車じゃなくて警察を呼んだ方がいいかな。
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怜(プロフ) - 茨の谷の第2王子(ヲタク)←王子がそれでいいのかさん» リボーンいいですよね……読んでくださってありがとうございます！ (2022年10月14日 0時) (
レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
茨の谷の第2王子(ヲタク)←王子がそれでいいのか - リボーンしゅき (2022年10月8日 0時) (レス) id: 304b99e4d1 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - リィさん» ありがとうございます！信者くんがまたトリップしたら面白いだろうなと思って書き始めたものですが、そう言っていただけると励みになります。これからもよろしくお願いします！ (2022年10月1日 3時) (レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - DBDもリボーンも知らないのに見始めました。ツイステのDBD見てて面白いなぁって思ってみ続けてます。更新頑張ってください！ (2022年9月30日 17時) (レス) id: 1730b53d16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2022年9月25日 1時
