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『
ありえない。
』
僕の心を読んだかのように浮き上がる言葉。奥歯を噛み締めて、天井を見上げる。分かり切っていたことなのにどうにも遣る瀬無くて、腕で目元を覆った。
僕が戻ることはなく、またみんなに会えることはない。知っていた。でも、別れが唐突すぎた。僕はあの人を……。
【許した覚えはない】
ゾッとするような悍ましい声が耳元で囁く。手紙に目を落とせば、一言一句間違いなくそこに書かれていた。そうして、漸く気付く。エンティティさまはそれを僕に望まない。今一度自分の立場を思い出させるように、お腹の古傷が痛んだ。皮膚を突き破ってくる黒い触手の鋭さを、あの燃えるような痛みを。鮮明に思い出せる、あの後悔を。
「エンティティさまの御心のままに」
今度は戒めのように呟く。あなたが僕を殺すまで、僕はあなたのものであり、しもべだ。たとえ、僕の意思が伴わなくても。あなたが笑えと言うのなら笑い、泣けと言うのなら泣き、そのように生きていく。
＊＊＊
つい半月ほど前、無事に入学式を済ませた僕は、やっぱり悪縁が強いらしい。下校前に先輩に呼び出されたかと思えば、数人で屯している先輩方が僕を迎えた。ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべる先輩方は、どうやら僕を弱者と認識しているみたいで。なんだかなぁと思いつつ、小首を傾げる。
「なぁ、一年。年上の言うことには逆らわねぇもんだぜ」
「そうそう。世渡りは上手じゃなきゃ、なあ？」
「……はぁ」
どうにも煮え切らない返事をしてしまう。だって、どう考えたって僕の方が強い。こんな形だけ不良に寄せた先輩を、今までオーバーブロットした人を食らってきた──というもの少し語弊があるけど──僕が相手するなんて、それこそ弱い者いじめにならないかな。どうだろう、と考え込んでいると、焦れた先輩方が僕を囲んだ。
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怜(プロフ) - 茨の谷の第2王子(ヲタク)←王子がそれでいいのかさん» リボーンいいですよね……読んでくださってありがとうございます！ (2022年10月14日 0時) (
レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
茨の谷の第2王子(ヲタク)←王子がそれでいいのか - リボーンしゅき (2022年10月8日 0時) (レス) id: 304b99e4d1 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - リィさん» ありがとうございます！信者くんがまたトリップしたら面白いだろうなと思って書き始めたものですが、そう言っていただけると励みになります。これからもよろしくお願いします！ (2022年10月1日 3時) (レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - DBDもリボーンも知らないのに見始めました。ツイステのDBD見てて面白いなぁって思ってみ続けてます。更新頑張ってください！ (2022年9月30日 17時) (レス) id: 1730b53d16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2022年9月25日 1時
