【REBORN!】エンティティさまが僕を消すまで -1-【DBD】

揉み消し案件来る！ ページ19

ヒバリさんが運転するバイクに乗って、用件を思い出す。リボーンから呼び出しがあって沢田綱吉の家まで行くんだって。そうなんですかって言ったら、僕も行かなきゃいけないらしく、嫌そうな顔をした僕を無理やり引き摺ったヒバリさんのことは置いとくとして。
まさかバイクを運転できるなんて知らなかったなぁ。


タイヤがブレーキ音を出して止まる。ここが沢田綱吉の家かぁ、と眺めていると、ヒバリさんはさっさと屋根を登っていってしまった。慌てて追いかけて、窓を開けたヒバリさんの後ろから顔を出す。


「やあ」

「どうも」

「ヒバリ──！！！A──！！！」


部屋に入っていくヒバリさんを見て、窓枠に座る。足をふらふらと揺らしていると、ヒバリさんはため息をついていた。


「今日は君達と遊ぶためにきたわけじゃないんだ。赤ん坊に貸しを作りにきたんだ。ま、取引だね」

「待ってたぞ、ヒバリ、A」

「久しぶりだね、リボーン」


窓枠から飛び降りてリボーンの前に座る。ちょいちょいと手招きされて小声で用件を言われた。
ふぅん？沢田綱吉が殺したように見せかけたいなんて、おかしな用件だね。まあ、いっか。僕には関係ないし。


「やるじゃないか。心臓を一発だ。うん。この死体は僕が処理してもいいよ」

「なっ！はあ〜〜！？何言ってんの〜〜！！？」

「死体を見つからないように消して殺し自体無かったことにしてくれるんだぞ」

「いろんな意味でマズいよそれは！！」


というか、これ僕いらなかったよね？どうしてついてこなきゃいけなかったんだろう？死体だって、あとで委員が回収しに来るだけだよね？このまま持って帰らないはずだし。


「じゃあ、あとで風紀委員の人間よこすよ」

「ヒバリさーん。これ、僕行く必要ありました？」

「さあ」

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