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「こんな奴らに俺の計画を台無しにされてたまるか！」
「よくも……よくもやったな……」
「なァ音本……！嫌だよなァ……！？俺がこんなところで終わるのは！！」
「絶対殺す……殺してやる……」
立ち昇る怒気は重苦しい殺気へと変貌する。彼女は大切な人を傷つけられることを何よりも嫌がった。自分を受け入れてくれた人を、いつも案じてくれる人を、守りたかった。
「音本、本当によくやってくれたよ。おまえなら俺の為に……死ねるだろう！？」
治崎がそれに気づいたのは、自身と音本を融合させた後だった。ゆらゆらと不自然な動きで歩み寄ってくる何か。目で捉えた瞬間、歓喜と恐怖で身が震える。
異界の大罪人。少し前に何者かが送ってきたDVDには彼女のことが事細やかに記録されていた。あれさえ手に入れれば、小細工をしなくともこの世を統べることができる。
まさか本当に現れるとは。
治崎がそんなことを考えていた間に、Aはあと一歩という距離に近づく。
「京極A。おまえがこちら側につくというのなら」
「……ナニカもとことん私が嫌いなわけだ」
「は？」
諦めたように呟くA。茹っていた思考が急速に冷やされ、冷静さを取り戻す。自分の情報が敵の親玉に渡されているということを理解した途端、またかと呆れに似た感情を抱いた。
そんなに死んでほしいなら一思いに殺せばいいだろうに。
そう思いながら、眼前の治崎を見上げる。利用されているということに気づかず、また自分を手に入れようとする治崎を憐れんだ。
「イレイザー、どこやったん？」
「さァな。クロノが連れていったんだろう」
「そう。それなら用はもうない」
Aがそう言った瞬間、治崎の視界に映ったのはしなる足と真っ赤な瞳。本能に従って後ろへ下がれば、先ほどまでいた地面が粉々になる。
「悲しいねえ。ナニカはどうしても私を不幸にしたがる」
「どういう意味だ」
「そのまんま。死ねばいいって思われとるけんね」
なんてことないように笑い、Aはその場から姿を消した。
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怜(プロフ) - あのさん» これからいい事が沢山あるはずのなのできっと幸せになれますよ！更新頑張りますね！！ (2021年9月12日 23時) (
レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
あの - 夢主ちゃん、つらいだろうなぁ〜ー・゜・(つД｀)・゜・(((最終的には私も泣いていましたw このお話は神作品です!!!! ((上から目線ですみませんｍ(｡≧Д≦｡)ｍ 更新頑張って下さいq(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! 応援してます(p｀･ω･´q) (2021年9月12日 6時) (レス) id: 897b0238c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2021年8月29日 6時
