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ぽつりと呟いたはずの声は存外響いた。皆の視線が一斉にAに向く。それを気にせず、くありと欠伸をしたAは、静まり返ったその場を見渡した。
「みんながみんな、オールマイトみたいだったらこんな会議しとらんよ。頭冷やしんさい」
「おーおー、さすがは活躍めざましい学生ヒーロー様だ。私は冷静ですよってか」
「棘刺すんなら自分も刺される覚悟はあるんじゃろうね？」
ギラリと光る銀朱がロックロックを貫く。その気迫に会議室は凍りついた。睨まれたロックロックは冷や汗を流す。
「お前らが1人で全部できるってんならどーぞ。そのまま突っ込みゃ良い。広がった被害も全部落とし前つけるんじゃろ？」
「やりゃあ良いじゃん。できるんじゃろ？やりんさいや。オールマイトみたいに」
「こうやって会議しとんのも被害を最小限にするためじゃん。目先のことに囚われるくらいだったらこの作戦から降りんさい」
冷たい声がロックロックただ1人に留まらず、この場全員に向けられる。騒いでいた人は言葉に詰まり、項垂れた。その通りだった。
誰もオールマイトのようにはなれない。なれないからこそ力を合わせる。小さな組織だからといって甘く見てはダメだということを忘れていた。
凍った雰囲気を和らげるべく、相澤は手を挙げた。静まり返った会議室に相澤の低い声はよく通る。
「どういう性能かは存じませんが、サー・ナイトアイ。未来を予知できるなら俺たちの行く末を見ればいいじゃないですか。このままでは少々……合理性に欠ける」
「それは……出来ない」
「……？」
「私の予知性能ですが、発動したら24時間のインターバルを要する」
ナイトアイの説明が始まったことにより、止まっていた時間が動き出す。ほっと胸を撫で下ろしたのは数人だけではなかった。
拗ねたようにそっぽを向くAは、この作戦から降りるか否かを検討している。ここまで酷いとは思わなかったと言いたげに口を尖らせ、銀朱から刈安の色に変わった瞬間、相澤はAの手を握った。
驚いて相澤を見上げるA。小さく笑っていた相澤に毒気を抜かれ、Aは普段の紫紺へ色を変えた。
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怜(プロフ) - あのさん» これからいい事が沢山あるはずのなのできっと幸せになれますよ！更新頑張りますね！！ (2021年9月12日 23時) (
レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
あの - 夢主ちゃん、つらいだろうなぁ〜ー・゜・(つД｀)・゜・(((最終的には私も泣いていましたw このお話は神作品です!!!! ((上から目線ですみませんｍ(｡≧Д≦｡)ｍ 更新頑張って下さいq(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! 応援してます(p｀･ω･´q) (2021年9月12日 6時) (レス) id: 897b0238c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2021年8月29日 6時
