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「あなた方に提供して頂いた情報のおかげで調査が大幅に進みました」
「死穢八斎會という小さな組織が何を企んでいるのか。知り得た情報の共有と共に、協議を行わせて頂きます」
開かれた会議。相澤の隣に大人しく座ったAは経緯を聞いている間に飽きてしまったらしく、大きく欠伸をした。会議に出席しているのだからそれなりにしなければならないというのに、この少女はどこまでもマイペースだ。
ロックロックが悪態をついても素知らぬふりで、個性を壊すクスリの話が出たとしても動揺を見せなかった。
「回復するなら安心だな。致命傷にはならねえ」
「いえ……その辺りはイレイザーヘッドから」
「俺の“抹消”とはちょっと違うみたいですね。俺は“個性”を攻撃しているわけじゃないので」
つらつらと説明する低い声が子守唄のように思えたのか、Aは船を漕ぎ出す。うつらうつらと揺れる頭は切島の驚いた声で動きを止めた。
さらに話が進んでいく最中、Aは目を擦り、資料に目を落とす。書いてあることを読めば大体の事情は掴めるというのに、どうして会議という面倒なものを、と心中で考えつつ、話に耳を傾けた。
「若頭、治崎の“個性”は『オーバーホール』。対象の分解・修復が可能という力です」
「分解……一度『壊し』『治す』個性。そして“個性”を『破壊』する弾」
「治崎には娘がいる……」
ふとAが顔を上げる。緑谷と通形の様子がおかしいことに気づき、話の流れから察した。彼らはその女の子に会ったのだろうと。
一度真面目な表情を作ったAは、脳内で話を整理する。今回の目的はその子を保護し、死穢八斎會の企みを阻止すること。それならば、これからやるべきことは……。
「今この場で一番悔しいのはこの2人です」
「今度こそ必ずエリちゃんを……！！」
「保護する！！」
「それが私たちの目的になります」
息巻く緑谷と通形。ロックロックが再度悪態混じりに正論を言えば、ナイトアイが拠点となり得るポイントを絞ることに協力してほしいと言った。
「オールマイトの元サイドキックな割にずいぶん慎重やな、回りくどいわ！！こうしている間にもエリちゃんいう子泣いてるかもしれへんのやぞ！！」
「我々はオールマイトにはなれない！だからこそ分析と予測を重ね、救けられる可能性を100％に近付けなければ！」
「よく分かっとるね」
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怜(プロフ) - あのさん» これからいい事が沢山あるはずのなのできっと幸せになれますよ！更新頑張りますね！！ (2021年9月12日 23時) (
レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
あの - 夢主ちゃん、つらいだろうなぁ〜ー・゜・(つД｀)・゜・(((最終的には私も泣いていましたw このお話は神作品です!!!! ((上から目線ですみませんｍ(｡≧Д≦｡)ｍ 更新頑張って下さいq(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! 応援してます(p｀･ω･´q) (2021年9月12日 6時) (レス) id: 897b0238c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2021年8月29日 6時
