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笑い声を上げたオール・フォー・ワンは、思い出したように付け加える。
「しかし、君が深い穴に落っこちたシーンは見物だったな。君は痛みを感じても悲鳴1つ上げないんだね」
経緯を聞いたAは肩を竦める。アホらしいと鼻で笑ってオール・フォー・ワンを見た。
「その後は君も分かるだろう？」
「現実的じゃないね。普通信じんでしょ」
「ああ、そうさ。僕も初めは信じなかったよ」
「でも、君は現れた」
粘着質な声が鼓膜に響く。何とも愉快だと言わんばかりに歪めた口角。
諦めたAはため息をついて口を結ぶ。新たに浮かんだ疑問はオール・フォー・ワン相手では解決しない。どうしてあんな夢を見せたのか。それこそナニカに聞かなければ分からないことだ。
知りたいことはもうない。そう思って立ち上がろうとするAを、オール・フォー・ワンは惜しんだ。
「なあ、教えてくれよ、異界の大罪人。この世界は君にとって生きやすいかな？それとも、あの時死んでいれば、なんて悔やんだこともあるのかな？」
「それを聞いて何になるん？」
「いや、なに。君を保護した大人がどんな顔をするのか想像するだけで楽しくてね。隣の部屋でひっそりと聞いている彼らがどのように顔を歪めるのか、なあ、教えてくれ」
「私がお前を喜ばせるようなことを言うと思ったん？」
「なんだ。あまり後悔をしていないんだね。残念だよ」
はあ、と落胆のため息をつくオール・フォー・ワン。待機している教師陣は揃って息をつき、胸をなで下ろした。
もう帰る、と立ち上がったA。オール・フォー・ワンは最後に、と呼び止める。
「もし、君を僕が拾っていたら、どうなっていたかな」
「もしも、とか意味ないじゃん。そもそも、そのもしもはあり得んよ」
「……そうだね。全く忌ま忌ましいことだ。君の未来に確約された死があることを願うよ」
「人はみんなそう。私は他の人より望まれてるだけ」
「たぶん、お前に見せた夢はそれを実現するためのものだった。お前は利用されたんだ、オール・フォー・ワン」
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怜(プロフ) - あのさん» これからいい事が沢山あるはずのなのできっと幸せになれますよ！更新頑張りますね！！ (2021年9月12日 23時) (
レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
あの - 夢主ちゃん、つらいだろうなぁ〜ー・゜・(つД｀)・゜・(((最終的には私も泣いていましたw このお話は神作品です!!!! ((上から目線ですみませんｍ(｡≧Д≦｡)ｍ 更新頑張って下さいq(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! 応援してます(p｀･ω･´q) (2021年9月12日 6時) (レス) id: 897b0238c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2021年8月29日 6時
