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気が向けば緑谷の特訓を手伝い、要請があればヒーロー活動に赴いた。そんな日々を過ごしていれば、あっという間に仮免試験当日を迎える。特にやることもなかったAは本当の仮免試験を見るため、A組生徒と同じバスに乗り込んだ。
「降りろ。到着だ。試験会場、国立多古競技場」
「緊張してきたァ」
「多古場でやるんだ」
「試験て何やるんだろう」
ざわざわと喋りながら会場へ向かう生徒。それを後ろから見ながら、Aは腕組みをしていた。自分の時はこんな大掛かりな試験会場ではなかったのにと思い、如何に自分がイレギュラーであったか知る。
相澤が喝を入れ、湧き上がる生徒に混ざる他校生徒。興味なさそうに顔を逸らしたAに気づいたその生徒は顔を明るくさせた。話しかけようとしたところにまた他校の生徒が現れる。
「勝手に他所様の円陣へ加わるのは良くないよ、イナサ」
「ああ、しまった！！どうも、大変、失礼、致しましたァ！！！」
「なんだ、このテンションで乗り切る感じの人は！？」
「飯田と切島を足して二乗したような……！」
血を流しながらも勢いでよろしくと言い放つと、Aに歩み寄る。目を瞬かせるAに手を差し出し、頭を下げた。
「自分、Aさんの活動見ました！大好きです！握手してください！」
「握手だけでいいん？」
「サインしてくれるんスか！？」
ホークス仕込みのファンサービスを遺憾なく発揮するA。色紙を持っていないと嘆く夜嵐に個性を使って色紙とサインペンを出し、名前と応援メッセージを書くと渡した。既に感動している夜嵐をよそに、携帯を出すよう催促する。素直に取り出した携帯を受け取り、そのままツーショ。感涙を流し始めた夜嵐は何度も頭を下げ、跳ねるように士傑生徒の輪に加わった。
振り返って手を振る夜嵐に手を振り返し、Aはいつも通り無表情に戻る。
「そういや、京極ってもう仮免持ってんだよな」
「俺だってファンサされてぇよ！！なんだあの坊主！！」
そう騒ぐA組には見向きもしないAに、A組生徒はあれがヒーロー用の外面であったことを悟った。
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怜(プロフ) - あのさん» これからいい事が沢山あるはずのなのできっと幸せになれますよ！更新頑張りますね！！ (2021年9月12日 23時) (
レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
あの - 夢主ちゃん、つらいだろうなぁ〜ー・゜・(つД｀)・゜・(((最終的には私も泣いていましたw このお話は神作品です!!!! ((上から目線ですみませんｍ(｡≧Д≦｡)ｍ 更新頑張って下さいq(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! 応援してます(p｀･ω･´q) (2021年9月12日 6時) (レス) id: 897b0238c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2021年8月29日 6時
