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あれから一夜明け、まだ傷は癒えずとも世界は回る。ヒーローとして駆り出された彼女にもスポットライトが当てられ、雄英体育祭時の活躍がメディアで再び流れていた。
そんな中、彼女は至っていつも通り。何事もなかったかのように仮眠室に居座り、ただただニュースを聞き流していた。
「京極さん、今いいかな」
「……根津。なに？」
「今後のことさ。……オール・フォー・ワンと君の」
勢いよく体を起こすA。その目は鋭く、射貫かれた根津は柔らかく微笑んだ。恐怖はあったが、それよりもAの表情が迷子の子どものように不安げで、瞳とちぐはぐな印象を与える。
「この状況を顧みると、本当は許可が下りないはずなんだけど。オール・フォー・ワンから要求があってね。君に会わせてくれないと何も話さない、と」
「……私も聞きたいことがある」
「そう言うと思ってね。既に返事はしておいたんだ。明日の午後、オール・フォー・ワンに会う機会を作ったよ」
「そう」
俯いたAの表情は分からないが、声色から何となくその表情は察することが出来た。不安と困惑、そして大きな期待。オールマイトから聞いたことは彼女の過去に触れることだ。
『京極少女のことを大罪人と呼ぶんだ。家族の話でもどうだろう、と嘲笑ったんだ。……オール・フォー・ワンは彼女のことを知っている』
何とも頭が痛い話だ。何が大罪人だ。彼女のことを知っていると言いながら、その言葉は今までの活躍を笑うものばかりだ。
「それともう1つ。今後雄英は全寮制になってね。君もリカバリーガールのもとから、寮に移ってもらうよ」
「なんで？」
「親交を深めるためさ！そろそろA組とも仲良くなってもいいんじゃないかな」
そう言いながらも拒否権などない。げえと顔を歪めるAは年相応だ。嫌なことは嫌だと言える高校生らしいフレッシュさ。それが覆い隠されるのはヒーローとして求められたときのみ。
そして、それを求めたのは大人だ。
「その表情嫌いじゃけん、やめてくれん？」
「……うん。ごめんね」
「ほんとに分かっとん」
根津の晴れない顔を見て、Aは眉を顰めた。
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怜(プロフ) - あのさん» これからいい事が沢山あるはずのなのできっと幸せになれますよ！更新頑張りますね！！ (2021年9月12日 23時) (
レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
あの - 夢主ちゃん、つらいだろうなぁ〜ー・゜・(つД｀)・゜・(((最終的には私も泣いていましたw このお話は神作品です!!!! ((上から目線ですみませんｍ(｡≧Д≦｡)ｍ 更新頑張って下さいq(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! 応援してます(p｀･ω･´q) (2021年9月12日 6時) (レス) id: 897b0238c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2021年8月29日 6時
