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フロイドからもらった大きな花束を抱えながら帰路につく。まだ回ろうよって言われたけど、この花を早く過敏に入れたかったから。ドライフラワーじゃないから、ひとの体温に触れさせておくのは忍びないし。
それに、フロイドが俺のために選んでくれたから、できるだけ長持ちさせたい。
もう一度香りを嗅ぐために花束に顔を埋めると、ぎこちなく肩を抱かれる。珍しい、と思って横目で見れば、もごもごと口を動かしていた。
「あのさ、オレ……」
「なぁに？」
深呼吸をしてオッドアイが俺だけを見る。それだけで満ち足りた気持ちになるんだから、不思議だよな。
「ずっと隣にいるから」
ぽかん、と口を開けた。ずっと、隣に……。言われた言葉を口の中で復唱して、それから真意を探るようにオッドアイの奥を覗き込む。
そんな俺の視線を真正面から受け止めて、疑えないくらいの熱を返してくる色の違う瞳。
ぶわっと熱が伝染してきて、見つめ返したまま言葉にならない声を漏らす。喉が引き攣って上手く言葉が出せなかった。
「ぁ、え、っと……」
「ずっと、隣にいるから。好きだよ、A」
「う、うん。えっと、」
目線をさ迷わせて回らない思考を無理矢理動かす。好きって返せばいいのに、ようやく出た言葉はなんとも幼い言葉だった。
「じゃあ、やくそく、ね？」
「うん。一緒にいようね」
コクコクと頷いて頬を緩ませる。嬉しくて額を擦り寄せると、そこにキスを落とされた。クスクス笑ってもう一回って顔を上げる。
下唇を食んで目を細めたフロイド。持っていた花束は抜き取られて、手を繋いだらキスが降ってくる。
嬉しい。好き。そんなことばかり考えてしまう。
「可愛い。大好き」
「俺も、好き」
「……早く帰ろ？」
手を引っ張って急かすフロイド。なんとなく意図が読めて笑ってしまった。
「Aが人目気にするから仕方ねーじゃん」
「ありがとう、フロイド」
「オレもゆっくりイチャイチャしたいし、いーよ」
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怜(プロフ) - ミルクショコラさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます〜！赤面に関しては人それぞれなので新たな知識と言えるかどうかは分かりませんが… (2021年3月30日 0時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクショコラ - あと、自分あんまり赤面とかしないので、あ、耳の後ろから熱広がるんだなぁとか思ってました。新たなる知識を得ました。← (2021年3月27日 22時) (レス) id: 2e73fce6ea (このIDを非表示/違反報告)
ミルクショコラ - わぁぁ…え、ちょ、やばぁ…ｽｯ好きです！！！(大声)この作品を読んでいてめっちゃにやけてしまった…なんか、ホントに好きです。(語彙力)ありがとうございますｯｯｯ！！！ (2021年3月27日 21時) (レス) id: 2e73fce6ea (このIDを非表示/違反報告)
ライカ(プロフ) - こちらこそ！ありがとうございました！ (2021年3月12日 20時) (レス) id: 6cbc74f1c3 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - ライカさん» リクエストありがとうございました〜！ (2021年3月12日 19時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2021年2月3日 0時
