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ほかほかと湯気を立てながらガウンを羽織る。みんなで入ると、どうしても入浴時間が長くなって逆上せそうになった。
冷蔵庫から水を取り出して飲んでいると、フロイドが手を出す。冷蔵庫からまたペットボトルを取り出そうとすれば、持っていたほうを取られた。
「それ、飲みかけなんだけど」
「いーじゃん。オレ気にしねーもん」
「フロイドがいいなら、いいけど……」
取り出したペットボトルをまた冷蔵庫に入れて、ドライヤーをしているアズールに近寄る。俺もするって言えば、微笑んで乾かしてくれるって。
大人しくアズールの前へ座れば、優しい手付きで髪を乾かしてくれた。安心して眠たくなるような手付きだから、眠らないように必死で目を開ける。
そんな俺を笑って、ジェイドはスマホを構えた。撮られてるって気付いたときには遅くて、手を伸ばしてもスマホは遠くに逃げる。
「撮らないでよ」
「すみません。ドライヤーの音でよく聞き取れません」
「嘘だろ」
わざとらしく微笑むから、さらに手を伸ばした。すると、アズールが動かないでって言う。結局余すところなく撮られて、髪が乾いた頃にはスマホは収められていた。
大きくため息をついてどうしようかと悩む。どうやって動画を消してやろうか。あんなの撮ったって意味ないだろ。
ジーッと見つめれば、ジェイドは照れたように微笑んだ。
「そんなに見つめないでください。照れてしまいます」
「動画消してくれたらやめる」
「これは絶対に消しません」
スマホを握りしめてジェイドはそっぽを向く。困り果ててため息をついたとき、フロイドに肩を叩かれて振り向いた。
スマホの画面を見せられて目を見開く。
「これね、Aがオレのベッドですやすや寝てたときで、こっちは寝起きで甘えんぼになったA」
「フロイドも撮ってたの！？」
「当たり前じゃーん。アズールもいろいろ撮ってると思うよ」
「可愛い番の姿を撮るのは普通でしょう」
嘘じゃん……。俺、全然知らなかったんだけど。この写真とか1年生のときじゃない？そんなに前から撮ってるの？
「今日のもあるよ。これがジェットコースターではしゃいでるAで、オレのお気に入りはこれ！チュロス頬張って幸せそうな顔してるやつ」
「ああ、それいいですね。これと交換しませんか？」
「オッケー。送っといたよ」
待って待って、そんなやりとりしないでよ。せめて俺がいないところでして！
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怜(プロフ) - ミルクショコラさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます〜！赤面に関しては人それぞれなので新たな知識と言えるかどうかは分かりませんが… (2021年3月30日 0時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクショコラ - あと、自分あんまり赤面とかしないので、あ、耳の後ろから熱広がるんだなぁとか思ってました。新たなる知識を得ました。← (2021年3月27日 22時) (レス) id: 2e73fce6ea (このIDを非表示/違反報告)
ミルクショコラ - わぁぁ…え、ちょ、やばぁ…ｽｯ好きです！！！(大声)この作品を読んでいてめっちゃにやけてしまった…なんか、ホントに好きです。(語彙力)ありがとうございますｯｯｯ！！！ (2021年3月27日 21時) (レス) id: 2e73fce6ea (このIDを非表示/違反報告)
ライカ(プロフ) - こちらこそ！ありがとうございました！ (2021年3月12日 20時) (レス) id: 6cbc74f1c3 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - ライカさん» リクエストありがとうございました〜！ (2021年3月12日 19時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2021年2月3日 0時
