番外編【遊びに行こう】 ページ29
ライカさんリクエストです。みんなで遊園地に行くお話。
side：A
＊＊＊
「優待券……？」
「ええ。懇意にしている企業から招待されまして。どうです？ちょうど4人ぶんあります」
「じゃあ、行こうかな」
横長のチケットには今話題の遊園地の名前が書かれてあった。これ、チケットを取るだけでも大変だってニュースでやってなかったっけ？そんな遊園地の優待券って、アズール何したんだ？
チケットの裏表を見ながら、首を傾げる。有効期限もそこそこ長いし。本当不思議だ。
「次の休日にでもどうですか？実はこれ、ホテルも用意されているんです」
「え？そうなの？」
「はい。なので、泊まりがけになりますが」
「それは別にいいんだけど……」
ラウンジとか大丈夫なのかな？俺たち4人がいなくなったら、責任者がいないってことにならない？誰か宛はある？
「忘れたんですか？今週は業者のメンテナンスが入るんですよ」
「あっ……そっか」
冷蔵庫とか食洗機とか、その他諸々のメンテナンスが入るんだった。本当はすぐに済むようなものだけど、休業にしたって言ってたな。
すっかり忘れてた。休日は稼ぎ時なのに休むんだって思ってたのに。
そういうことなら、と頷く。アズールは嬉しそうに微笑んで、軽く頬にキスをした。思わず赤面して自分の頬を押さえる。
「初々しいですね。もう何度もキスしているというのに」
「そ、れは……そうだけど……」
「可愛いですよ、A」
目を逸らして手を組んだ。どう言っていいか分からなくて口を噤む。ありがとうって言うのも変だし、否定するとアズールは拗ねるし。
対面に座っていたアズールが移動して、俺の隣に腰を下ろす。組んだ手に手を重ねると、指を滑り込ませて絡めた。腰の辺りに手をついて身を乗り出してくるから、顔が近くなってクラクラする。
「アズール〜？お客さん来たけど……って何イチャイチャしてんの」
「邪魔が入りましたね。では、続きはまた」
「続きはねーよ。A、こっちおいで。オレとイチャイチャしよ♡」
引っ張られてソファーから立ち上がる。腰を引かれながら、VIPルームをあとにした。
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怜(プロフ) - ミルクショコラさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます〜！赤面に関しては人それぞれなので新たな知識と言えるかどうかは分かりませんが… (2021年3月30日 0時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクショコラ - あと、自分あんまり赤面とかしないので、あ、耳の後ろから熱広がるんだなぁとか思ってました。新たなる知識を得ました。← (2021年3月27日 22時) (レス) id: 2e73fce6ea (このIDを非表示/違反報告)
ミルクショコラ - わぁぁ…え、ちょ、やばぁ…ｽｯ好きです！！！(大声)この作品を読んでいてめっちゃにやけてしまった…なんか、ホントに好きです。(語彙力)ありがとうございますｯｯｯ！！！ (2021年3月27日 21時) (レス) id: 2e73fce6ea (このIDを非表示/違反報告)
ライカ(プロフ) - こちらこそ！ありがとうございました！ (2021年3月12日 20時) (レス) id: 6cbc74f1c3 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - ライカさん» リクエストありがとうございました〜！ (2021年3月12日 19時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2021年2月3日 0時
